あおぞら郵船さんのブログ

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12/5 一進一退

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【取引銘柄】
 なし
【ポートフォリオ】
・アステラス製薬 100株 4,760→4,970円 +21,000円
 
戦略  目標株価5,100~5,200円(+7~9%)
買い玉 48万円 余力 72万円
総資産 421,000円(含み益+21,000円)
 
いよいよ今年も年の瀬が迫ってきました。
米ダウと日経平均は、暴落前の水準の半値戻しといった所。
ドル円相場は、1ドル110円を挟んで一進一退の状況です。
原油価格が急落し、ついに1バレル87ドル台になっていることは好材料ですね。
 
注目すべきは、7日に発表される米雇用統計と11日の米FOMCもそうですが、米国の年末商戦の行方ですね。
米国経済は巨額の経常赤字と財政赤字を国内市場の活気で補っている状況で、ここで消費の底堅さが確認されれば景気減速懸念も後退しますが、やはり原油高+サブプライム問題のダブルパンチの影響で、かなり厳しい状況のようです。
もしこのまま“寒い”年末商戦になれば、米ダウ平均や日経平均のもう一押しの下落の可能性も高くなるでしょうね。
 
◇日経ネットの記事
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071205NTE2INK0305122007.html

 
さて、自社株買いの始まったアステラスの株価は、5,000円の壁に何度も跳ね返されながら、ゆっくりと上昇しています。
「利食い千人力」ということで、正直、早く売りたい気持ちが強いのですが、そこはグッと我慢しています(笑)
 
最近、アステラスの時価総額を第一三共が上回ったそうです。
売上や1株益などのバリュエーション面ではアステラスの方が割安だと思うのですが、やはり、アステラスの、来年4月の主力薬「プログラフ」の米国特許切れに対する大きな不安と、
第一三共の、大型新薬「プラスグレル」の年内の米国承認申請への大きな期待感が、明暗を分ける形になっているのでしょう。
同じ理由で、武田薬品が高脂血症薬「TAK475」の高用量試験の中止をFDAに推奨され開発断念するかという懸念から、未だに暴落圏で推移しています。これもバリュエーション的には明らかに割安でしょう。 
やはり、医薬品企業にとっての新薬は、たとえばトヨタの新型ハイブリッド車や、ソニーの有機ELテレビのような、社運を賭けた新製品ですから、その動向が最大の評価材料になります。
 
来年4月にアステラスの主力薬「プログラフ」の米国特許切れの影響が、どこまで業績にインパクトを与えるかを見極めることがまず重要項目になりますね。(欧州での特許切れは2009年。)
これに関しては、13日に研究開発状況を報告する「R&Dミーティング」が開催されますので、その時に見通しが発表されるのではないでしょうか。もしそこで発表されなければ、来年5月の通期決算時になるのでしょうか。
臓器移植でスタンダードを獲得している免疫抑制剤「プログラフ」は、北米で880億円、欧州で527億円、日本で190億円、全体で約1754億円を売り上げる大黒柱です。(今年度の売上は1900億円以上の見込み。) 
来年、米国特許が切れることで、仮に売り上げが半減したとしても、500億円程度の減収要因ですが、これはベシケア+ミカルディスの伸張で概ね相殺可能な数字です。ただ、逆に伸び盛りの両製品の伸張が相殺されて成長要因が打ち消されると見ることもできます。
実際、メリルリンチ証券では、今後数年間のアステラスの成長率をほぼ横ばいと予想しています。
 
ただ、06年度の会社予想では、2010年度のプログラフの売上目標は1700億円と、昨年度並みに食い止めることを目指しています。
また、2010年度のハルナールの売上目標は830億円と、昨年度の3割減程度に食い止めることを目標にしています。
さらに、会社予想での頻尿薬「ベシケア」の2010年度の目標売上1千億円を達成できるならば、それなりの成長は可能であるように思います。
会社予想の見込み通りに行くかは分かりませんが、何とか頑張って欲しい所ですね。
 
◇アステラスの2010年問題
・プログラフ:2008年4月、米国特許切れ。2009年、欧州特許切れ。2010年、日本特許切れ。
・ハルナール:2006年2月、欧州特許切れ。2009年10月、米国特許切れ。2010年3月、日本特許切れ。
 
とにかく、8日~11日の「YM150」のフェーズ2試験結果、13日のR&Dミーティング、年内の「YM311」の副作用調査結果に、要注目ですね。
良い結果が出れば上昇必至、悪い結果が出れば下落必至と思います。
 
(余談ですが、株式投資ソフトと情報を提供している『ケンミレ株式情報』のコラムは、色んな意味で面白いです。
ここの会社の提案する投資方法が、「年に数回の急落を捉えて投資をして、リターンを得る」というもので、私の考え方とよく似ているので、会員登録はしていませんが、気に入っています。
◇ケンミレ株式情報
http://www.miller.co.jp/kmp00/visitor/report/point/index.html

 
 
 
「頭が痛い問題だね~」




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