足が長いマッチさんのブログ

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新聞の読み方

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相撲協会と暴力団との関係が取り沙汰される渦中に、この春に理事に就任した貴乃花親方が、松山市内で地元暴力団会長と飲食とか。忙しい人なら、見出しを読んでそう了解する。しかし記事を読むと、貴乃花親方が会ったのは、新弟子希望の児童生徒と保護者、地元暴力団会長も面識はないと否定してる。
http://www.asahi.com/sports/update/0716/OSK201007160085.html

 どのような取材かも問われるけど、大衆週刊誌と錯覚する見出し。きちんと読めば濡れ衣とわかるけど、そもそも記事として採用する意味があるか。新聞も商売だから、売れなきゃいかんと言うなら、宅配なんて止めて駅売り一本にすれば。火のない場所に煙を立て、世間を扇動するのは木鐸の役割なのか。

 小沢問題もそうだけど、菅総理の消費税発言でも、議論を始めるとしただけ。自民党の税率を丸呑みしたわけじゃなく、超党派で議論するなら叩き台になると、国民生活に直結することだから、慎重に時間を掛けて議論を進めたいと。普通に聞いてればわかることだけど、それが新聞紙面には消費税率引き上げと踊る。

 ひと昔前なら、新聞やTVの報道は、週刊誌と一線を画してた。誤解を避けるために言葉を選び、できる限り不偏不党の立場にこだわった。購買部数が減って、視聴率が落ちたのが原因なのか、近頃は三流週刊誌でも眉を顰める独断と偏見。意図的なら理解できるが、何も考えずに大衆に迎合する編集方針みたい。

 基本的なところで大衆を愚弄してるけど、国民のほとんどは落差に気づかない。昔と同じに新聞各紙は、事実に基づいた報道を、客観的に伝えてると思い込む。こんなことを繰り返してたら、誰も新聞を信じなくなるよ。それで一番困るのは報道機関じゃないのか。今のうちに初心に戻り、教育し直さなきゃ駄目。
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