19日後場の日経平均株価は前日比55円80銭安の1万186円84銭と反落。終値としては3月4日以来、約2カ月半ぶりに1万200円を割り込んだ。ユーロ相場をにらんだ展開となった。上海総合指数がプラスに転じ、先物主導で買い戻しが流入すると下げ幅を縮小したが、ユーロの上値が重くなる場面もみられ、戻りは限られた。東証1部の出来高は24億5098万株。売買代金は1兆6658億円。騰落銘柄数は値上がり481銘柄、値下がり1080銘柄、変わらず112銘柄。
しんきんアセットマネジメント投信・投信グループ長の藤原直樹氏は「ユーロは不安定な動きが続いているため、どの水準から1万円の大台を割り込むというような予測は立てにくい。ただ、企業業績を背景にすれば、いまの日本株に割高感はないし、1万円前後が底だと思われる。問題なのはドイツのカラ売り規制導入。欧州の安定化に努めたいとする考えは分かるが、いまのセンチメントで規制強化の流れが広がれば、売りは加速するだろう」と指摘している。
業種別では、野村 など証券株や、NKSJHD など保険株に売りが継続した。クレセゾン などノンバンク株も停滞。三井倉 など倉庫株の戻りも鈍かった。JR東日本 、日通 など陸運株もさえない。JT 、ヤクルト など食品株の下げもきつい。ゼオン 、ステラケミファ など化学セクターも売られた。ケーズHD など小売株も下押した。中越パ 、王子紙 などパルプ・紙株も安い。
半面、国際帝石 など資源開発株はしっかり。新日鉄 など鉄鋼株や、三井金 など非鉄金属株も切り返した。三菱UFJ など銀行株の一角もプラスに転じた。個別では、口蹄疫(こうていえき)の拡大懸念でワクチンを扱うあすか薬 が急騰。外資系証券による強気継続が観測されたソニー は堅調。ユーロ安が懸念されていた銘柄としては、オリンパス 、ガイシ なども買いが優勢となった。なお、東証業種別株価指数は、全33業種中、27業種が下落した。
提供:モーニングスター社
つまり、たった2,3か月前には日経平均は10000円くらいしかなかったってことですね。そのころに今の状況は予想できたでしょうか。