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日本の良さを活かせる企業に投資したい

中国やインドの成長著しい経済データを見ていると、新興国との相対的な経済の比較において、日本は追いつかれつつあるりが良く分かります。日本がダメになっていくようなデータとして捉えがちですが、それも日本が国家としてどのような政策を取るか、つまり政策でいかようにもできると思えます。

中国、インドに出掛けると、日本が特殊な国である同時に、本当に恵まれた国であることが改めて認識させられます。
人口が違い過ぎるので、GDPでの比較に拘る必要は全くなくて、どちらかと言うと、国民の教育、常識としての知識・教養のレベル、和魂洋才と言われる「日本人」としての資質、美学と言われる各種の「道」の存在など、世界の中で、今後の発展性が期待できるのが日本ではないかと思います。勿論、その資質で、私が嫌いなところもありますけれど‥。

今後の産業や価値観が、サービス化や知的価値に比重が移っていく中で、新興国では対応できない、本質的に日本的な部分、文化的な土壌から生まれる日本発の「製品」はずっと競争力を持つはずだと思えてなりません。

最近、囲碁の世界での話で、こんな記事がありました。
・ 韓国や中国では、囲碁はスポーツと位置づけられており、全国から優秀な子供を集めて、競争原理で淘汰して鍛え上げる
・ 日本では、囲碁は文化・芸術の一つであり、勝つことだけでなく、人格育成や美学が重んじられる

その結果として、何が起こっているのか?
・最近は中国、韓国の若手が世界戦で上位に陣取り、優勝するのは当たり前になっている
・日本では、美学に反する醜い手は打てない、と発言して敗者になる人もいる

この状況はGDPや企業の競争でも似ているのではないかと思いますが、今後は最初の「戦い方」の訓練だけでなく、その後のプロセスがやはり重要になる気がしています。
・ 英才教育で強くなった中・韓の棋士は30代でピークとなって下り坂となるが、日本の棋士は50代でも第一線で戦っている。

シニア戦があれば、日本が優勝するだろうといわれているそうです。

こんな日本的な長期戦のスタイルを活かせる土俵で勝負する「製品」、時間をかけて完成させ、他国や他社が容易にマネのできないものを作ることが必要だと思います。
例えば、リチウム電池なんて、本当は技術ノウハウの塊のはずですが、ノウハウを公開している日本企業が甘いだけで、そんな製品は他にもあります。

最近のトヨタ虐めも、米国の自動車会社が真似できないから、ハイブリッド車の普及を遅らせるために、戦略的に叩かれている気がします。日本は米国ではなく、他国に販売の重心を一時的に移した方が良いのかも、です。

勿論、全ての製品には当てはまりませんから、稼ぎ頭の製品だけでもオンリーワンを持てるようにすることですね。
それを国家的な政策で支援し、かつ他国に簡単に買収などで盗まれる事が無いようにすることが必要でしょう。買収防止は企業だけでなく、国として人材を繋ぎとめる政策が必要です。

そして、我々投資家は、そんなオンリーワンの企業にならんと努力している企業や開発中の技術を持つ企業に投資できるようにしたいものです。

企業名を上げたいのですが、まだ仕込み出来ていないので、今回はただの日記です。
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2件のコメントがあります
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    ぷよすけさん、コメント有難うございます。

    精神面での成長が、最終的に良い仕事などにつながり、日本が見直されるような仕組みを政策的に後押できれば良いのだと思います。今の日本の会社は、日本の会社同士が同じ土俵で競い合って、海外に安く買い叩かれているのが現状だと思われるため、日本の中で各々がオンリーワンになる努力をすべきで、そんな会社が京都、関西に多いのは偶然ではないはずです。
    そんな会社を応援して、株価も上がる、というのが理想ですね。
    私は途中で利確してしまいますが、皆が応援するようになれば、それで良いわけですから(笑)。SPE
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    ぷよすけさん
    2010/4/19 08:20
    全くその通りですだと思います。中国やインドは人口から考えて日本の数倍稼いでもおかしくないわけですし、少し抜かされたくらいで気にしても仕方ないですね。
    囲碁やっていてそのあたりの事情もだいたいわかりますが、囲碁以外のスポーツも中国韓国は勝ち負け重視、日本は精神育成の傾向が強いと思います。