16日後場の日経平均株価は前日比171円61銭安の1万1102円18銭と3営業日ぶりに大幅反落。下げ幅は2月19日(212円安)以来の大きさとなった。アジア株の軟調推移に上値は重くなり、一段安となった。GLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物の下落、円の高止まりもあって、売り一巡後も戻りは鈍く、安値圏で停滞した。東証1部の出来高は22億2185万株。売買代金は1兆5102億円。騰落銘柄数は値上がり320銘柄、値下がり1256銘柄、変わらず96銘柄。
中堅証券のマーケットアナリストは「下げ過ぎの印象はある。日足チャートでみると、5日に年初来高値を更新してから、きょうまで9営業日連続で陰線を形成しており、上値の重さが強く意識されているようだ。どこかで調整しなければならないという場面ではあったが、売りが売りを呼んだような格好だ。ただ、金融株の一角が底堅い。売るほど持っていないというのもあるだろうが、今後も調整局面ではハイテク主導となり、金融株については底堅く推移するとみられる」と指摘している。
業種別では、JFE など鉄鋼株や、住友鉱 など非鉄金属株が下落。ツガミ 、OKK など機械株も停滞した。ブリヂス などタイヤ株も売りが優勢となった。テルモ 、セイコーHD など精密機器株もさえない。旭硝子 などガラス株にも安い銘柄が目立った。クラレ など化学セクターも軟調。JX など石油株も下押した。個別では、ゼクス (監理)が連日のストップ安となり、値下がり率トップ。黒崎播磨 、マルエツ 、CSKHD なども売りが継続した。
半面、プロミス などノンバンク株は堅調。東宝不 など不動産株もしっかり。中部電 など電力株も上昇した。個別では、11年2月期連結で営業黒字を見込む井筒屋 、ソフトバンク によるビクターの音楽子会社買収が報じられたJVCKWH 、コスモ証券買収で最終合意した岩井証券 などが高い。なお、東証業種別株価指数は、全33業種中、30業種が下落した。
提供:モーニングスター社
なんかいかにも落ちそうなチャートですが……?