映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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長期トレンドの検証

日米の株価の反転上昇がかなり明確になってきたので、今回のリーマン・ショック以後の長期トレンドの転換を各指標を使って改めて検討してみよう。

まず天井だが、日経平均の月足では2007年6月がピークになっているが、日々線が月足転換線を割り込んだのが8月、月足転換線が月足基準線を割り込んだのが2008年1月で、月足MACDがシグナルを切り始めたのが2007年7月、月足RCIが天井から降下してきたのがやはり7月である。従って、月足では月足MACDがシグナルをきり,月足RCIが下降するのが、天井のサインとなっており、やや遅れて月足転換線を割り込んでいる。月足転換線が月足基準線を割り込むのではタイミングが遅い。週足をみてみると、7月末に日々線が週足転換線、週足基準線を一気に切っており、月足より早いが、問題はそのまえにも3月で週足転換線週足基準線をきっており、だましがかなりあり、必ずしも大天井とはいえないことだ。長期トレンドを見る場合、月足のMACDを軸にして,RCIと転換線週足を注意信号をして使うのがいいのかもしれない。月足ボリンジャーでみると、やはり7年7月にプラスシグマからTPマイナスシグマをきっており、ここが転換点であったことがわかるが、ボリンジャーはそのまえにもかなりだましがあり、勢いをみる参考指標と考えるべきだろう。つまり、月足MACDがシグナルを切り、月足RCIが下降をはじめ、日々線が月足転換線をきるところが長期トレンドではまずは確度の高い判定だったことになる。

一方大底だが、8年10月31日は、どの月足指標でも底という確認は難しい。ただボリンジャーのマイナス3シグマをこえてきており、長期の趨勢としては、統計的な異常値であることがわかるぐらいだ。2009年3月も、底を確認するのは難しい。月足RCIが底を打ってきているが唯一の手がかりだが、2008年4月にもだましの底打ちがあり、予兆として認識するのが関の山だろう。指標として捉えることが可能なのは、底そのものではなく、底入れ反発の局面だと思われる。2009年6月に、日々線が月足転換線を上に抜けており、月足MACDがシグナルを抜けてきている。月足RCIも底から上昇基調であり、これが確度の高い底入れサインだったとみるべきだろう。また5月には月足ボリンジャーのTPも抜けてきており、これも支援材料だ。ただここで買うのはかなり勇気がいる。月足MACDはまだマイナス圏だし、月足転換線は下向きだからだ。(月足の転換線は今もまだ基準線の下にある)週足で確認しようとすると、2009年5月に週足MACDがゼロラインを突破、週足転換線が週足基準線を上に抜けており、これがサインとみられるが、これも2009年11月にいったん週足基準線を下抜けており、週足MACDはゼロラインぎりぎりまで低下、10年1月にようやく再び週足基準線を上に抜けてきている。つまり、やはり月足RCIが反発、月足MACDがシグナルを上抜け、そして日々線が転換線を抜けており、これが確度の高い底入れ反発の判定ということになる。ただ週足の指標をみると、かなり後になっていったん押してから好転してきており、慎重なスタンスをとるのであれば、週足で二番底とみられる2009年11月からの反転をMACDと均衡表で確認してから出動するというのもありえるであろう。

一般に買いは遅かれ、うりは早かれというように、下げるときは急落、上げるときはゆっくりと上昇するので、天井が警戒されるときは、素早く逃げ、かうときは確実に上昇トレンドを見極めるがセオリーといわれる。筆者についていえば、今回は、売りのタイミングの予想はまずます成功したが、買いのタイミングにはやや出遅れている感が否めないが、ともあれ、こうやって検証してみると、MACDと一目均衡表がやはり大きな威力を発揮していることがわかる。
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