タマニチェンコさんのブログ

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メモノカタチ

メモを取るのは、大事なことを忘れないようにするためではなく、大事なことをどれだけ忘れるかということを認識するためだ。

と、いうようなことがメモ術の本の中には、必ず書いてあります。

僕も、物忘れが激しいたちで、何かをしようとして席をたって、何をしようとしていたか忘れてしまうタイプの人間なので、メモの大切さは骨身にしみています。

実際、その場では「こんな大変な発見を絶対忘れるはずが無い!!」と思っても、30分後には見事に忘れていて。「世紀の発見をした」ことだけは覚えているのですが、その内容については「まったく覚えていない」ということがしょっちゅうあります。

これだけ言うとダメ人間なんですが、「生気の発見をした」ことを覚えているだけでも、自分の中では結構な進歩だったりします。
いつのころからか忘れましたが、20代の前半で、色々大事なことを忘れているような気がして、メモを取り出したことがありまして、todoのようなものをまとめるようにし始めたのですが、そのときに自分がいかに「忘れているか」ということに気がつかされたのです。

中学生のころから、重度の中二病だったので、色々な事を頭の中では考えていたのですが、それらがなかなか「考えとしてまとまらないなー」と思っていました。何故まとまらないのか。

人間という生き物は、頭の仲で考えたことをそんなに長く頭の中にとどめておくことができないからなのだと思います。あまりに印象が強いことならば、1日とか1週間とか一生忘れない」という印象もあるのでしょうが、大概の事は、30秒もするときれいさっぱり忘れてしまうものなのです。

ついさっき思いついたことでも忘れてしまう。だから、「メモ」が重要となってくるのです。

「1分後の自分を信じるな」というのは、僕の中の格言ですが、「自分が忘れてしまう」ということを認識しないことには、メモ術のエキスパートにはなれないのだと思います。逆に、「忘れるからメモる」というシンプルな原理をいかに切実に理解するか。ということが「メモを取る」ために重要なのかと思います。

「悲しいけど忘れる」

そんなことが、人間という生き物の欠点であり美点なのだと思います。
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