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FREEの正体

FREEの正体 2010年03月07日
FREE クリス・アンダーソン ダイヤモンド :週間ダイヤモンドにFREEの特集があった。クリス・アンダーソンFREEは16万部のベストセラーになっている。この中から読み解くようだ。
FREEの始まりは1901年キング・ジレットの安全カミソリをタダで配ったモデルに始まった。これが受けて、替え刃で儲かる初のFREE戦術の登場となった。
FREEの10個のキーワードがある。
*アトムとビット(20世紀経済はアトム(物質)経済だったが、21世紀はビット(情報)経済はデフレ状態。)
*フリーランチ(ゴールドラッシュ当時の米国の酒場で流行した、飲み物を一杯注文すればフリーでランチができるというもの。タダより高いものは無いという意味だ)
*ペニー・ギャップ(1ペニーでも価格がついたら消費者は手を止める。「心理的コスト」ジョッシュ・コペルマンの造語)
*ウエブの教訓(毎年価格が半分になるものは、必ず無料になる。「ムーアの法則」「トランジスターの集積密度は18~24ヶ月で倍になる」で安くなり続けるウエブ上のコストは限りなくゼロに近づく。)
*ベルトラン競争(1883年にジョセフ・ベルトランというフランスの数学者の理論「競争市場において、価格は限界費用まで下落する。」
*フリー世代(ブロードバンドとともに成長した世代はデジタル経済がDNAに組み込まれ、直感的に「ほぼゼロの限界費用」を理解している。30歳以上はこれに対して懐疑的だ。)
*最大化戦略(グーグルがあらゆるサービスをフリーにする。「最大の市場にリーチして、大量の顧客を捕まえる。エリック・シュミットCEOは「最大化戦略」と呼ぶ)
*注目経済と評判経済(注目と評判という2つの非貨幣要因が測定可能。これが金銭に代わる。グーグルのページランクは評判経済の判定基準。)
*海賊版のパラドックス(偽者があふれる中国は本物がある香港に行き、本物を買う)

*タンポポの考え方(SF作家のコリイ・ドクトロウによると、タンポポの種子は大半が無駄になるが、「タンポポの視点からすると、種子の損失より、あらゆる繁殖の機会が大事」つまり、潤沢なものは管理がいらない。)

広告収入により儲かるビジネスになっているが、情報サイトでも5%の有料会員のお金で運営でき、後はおつりだということ。ツイッターやユーチューブなどどこにも儲かるシステムが存在しないが、ここに価値を見出している連中がいる。これが次のビジネスになりうると思ってやっている。

コーヒーは会社などで無料で飲めるが、わざわざ外に出かけてお金を払い、有意義な時間を過ごす。前者がグーグルであり。後者がマイクロソフトなのだろうか?
この中で大事なのは、タンポポの考え方であろう。そして、フリーに無い価値を持てば有料でもやっていけるということだ。

旨くいった例はディー・エヌ・エーのモバゲーのアバターを高価な服で着飾るように仕向ける仕組みだ。無料ゲームなどの多くでこのモデルが使われる。
面白いのは、伊那市の「菓匠Shimizu」の夢ケーキの日というイベントだ。応募された絵で描かれたケーキを無料で配るというもの。去年は800個を無償で配ったそうだ。年商1億が3億5千万円になればこれがヒットしたということだ。4000円もするケーキを贈られれば誰でもとりこになる。口コミで広げてくれる。

タダほど高いものは無いということだ。誰でもこの罠にはまっている。
でも、こんな楽しい罠ならはまってみたい。タダで物足りなくなって、結局お金を使う。すごいモデルだ。日本経済新聞も電子版が始まる。これもおなじモデルだ。紙がいらないだけエコでもある。
4件のコメントがあります
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    黒鮪殿下さん
    2010/3/7 18:24
    yocさん こんばんは

    スーパーの開店記念に、先着順でお花が貰えると言うのがあったので行って見ました。

    ところがいざ会場へ行ってみると何か様子が変です。

    お花ではなく無添加の醤油をくれると言うのです。

    まあ、貰えるものは何でも貰おうと思うので貰ったら今度は油をくれると言うのです。

    何故か、今度は直ぐにはくれません。

    長い話が始まりました。

    そのうちに会場の不特定な人だけに特別にゴマなどを配り始めました。

    この辺で忙しい人や不審に思った人は退席しました。

    油を配った後は今度はセラミックの云々をくれると言うのです。

    スーパーの敷地を借りて会合を開いているのでしょう。

    こうして次々と品物をちらつかせながら話をどんどん伸ばして行きます。

    私は買い物があったのでサササと逃げましたが、一番前にいたあのおばあさん辺りはきっと最後まで残っていて、最終的に高級羽毛布団か何かを買わされたのでしょうね。
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    yoc1234さん
    2010/3/7 18:36
    黒鮪殿下さん   こんばんは。

    そうですね、色んなとこで健康食品や布団屋さんは多いですね。

    毎回2週間か1カ月おきに場所を変えて、あちこちで老人を集めてタダでものを配ります。そんな中数人がサクラで買い物し、騙され皆釣られて買います。若い人はダイヤだとか鍋のセットに何十万も払わされます。
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    フォーナインさん
    2010/3/7 20:33
    こんばんは。

    最近、キャンペーンのため、タバコを(1カートンではなく)1箱買うとライターが1個付いてきます。おかげでテーブルの上がライターだらけです。

    今時、煙草を吸う時くらいしかライターは使わないので、積み上がったライターに、早く次のタバコを買ってきて、と迫られている感じです。

    出版社もFREEに挑戦しているようですね。

    http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607235

    ただなので、全文ダウンロードして読んでいるところですが、まだ購入するかどうかは分かりません。それでも内容が良ければ、次の著書で購入する動機にはなりますね。
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    yoc1234さん
    2010/3/7 21:45
    フォーナインさん   こんばんは。

    最近は立ち読みすることができなくなって、本を買うことが少ないです。
    フリーで読むと買う行動が起きます。

    不思議ですね。
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