ユリウスさんのブログ

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足を洗うと手を洗う -日韓の表現が面白い

 韓国女流囲碁棋士の南さん(Mrs.Chihyn Nam)は今年の夏までご夫婦で東大阪に滞在されている。Tさんの紹介で昨年7月にご縁が出来て以来、碁を教えて貰ったり、テニスや卓球を一緒にしたり、結婚披露宴に招待されたり、たのしい交際を続けている。

前列右から二人目が南さん



 さて、ご夫婦は日本語の勉強をされているので、時々日韓の国語の話になる。そんな中、日韓の表現で面白いなぁと思えるのを知った。

 一つは「顔が広い」を韓国では「足が広い」って表現するのだそうだ。わが国にも「足で稼ぐ」なんていう表現もある。理屈的には「顔」が広いより「足」が広い方が合っているかもしれない。

もう一つは「足を洗う」という表現。語源は、仏教で裸足で修行に歩いた僧は寺に帰って泥足を洗うことで俗界の煩悩を洗い清めて仏業に入ったことから、悪い行いをやめる意味に転じたものらしい。この同じ意味を韓国では「手を洗う」と表現するというから、面白い。
 日本語では、悪いことに「手を染める」というように「手」を使っているのだから、それからいくと「手を洗う」は筋が通っているようにも思える。
 ただし、「手を染める」の語源は、一度染色屋という商売を始めると、その手は一生元に戻らないということから始まったという説があり、それだと「手」違いということになるが、いずれにしてもお隣の国の表現の食い違いがとても面白い。


 この話をテニス友達のA氏にしたら、借金で「首が回らない」はどのように表現するか聞いて欲しいと頼まれてしまった。もし、読者の中に韓国語ができるかたがいらっしゃれば教えて下さい。また、こんな表現は韓国ではどういうのかな? と思っているのがありましたら、ご連絡下さい。今度、南さんに会った時に聞いてあげます。
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