麦にゃんさんのブログ
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岩本秀雄さん と 麦にゃんの見解
岩本秀雄さんの見解
「株式争奪戦」などの新聞見出しも目についたが、今回のジュピターテレコムに対する住商のTOB、果たしてどう展開していくのだろう。
この日の反応は、「TOB価格が高すぎて採算に合わない」との見方から住商が売られ、その住商の参戦によってリバティ・グローバルからの買収価格が「高すぎたわけではない」との判定に繋がって買い戻されたKDDIという構図だったが、どうも懇意にしていたリバティに裏切られた住商が頭に血が上ってTOBを仕掛けた、という裏事情が透けてきてしまって、買収合戦に発展するとは思えない。
血迷ったとはいえ、住商とジュピターテレコムの関係の深さから考えれば、ここでさらにKDDIがTOB合戦を仕掛けていけるものか。分のない喧嘩はしないほうがいいし、実際、そういう風土の会社のような気がする。そもそもKDDIが海外ファンドにうまく乗せられた結果がここまで来てしまったのではないか。どこかで両社が手を打ってジュピターの事業拡大に協力する、なんて形に収まるのだろう。
最終的には。
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麦にゃんの見解
JCOMとKDDIの両社の株を持ってるので、今回はいつも以上に調べてみました。
調べたところ、(電池とストーブの事故を受けた直後に)Panasonicがケーブルウエストの株を放出する際に、JCOM(住商)とKDDIの第1ラウンドは始まってたようです。その時は、関西最大のケーブル事業は結果的に(住商の協力もあり)JCOMへ引き継がれることになりました。
しかし、ケーブルウエスト時代に(Panasonic時代)に蜜月状態だったKDDIとPanasonicは、住商が猛反対したにも関わらず、電話事業でKDDIの機器を採用してしまいました。
そんな経緯もあり、JCOMになった今でもKDDIの影響力はわずかながら続いており、その機器をJCOMになってから必死で回収して行く様子は、業界では「住商とKDDIの溝が深まるばかり」と心配されていたようです。
ただ、EMTAと呼ばれるKDDIのターミナルアダプタはJCOMフォンのそれよりも技術は遥かに上で、この技術はあのNTTも認めていました。
一方JCOMフォンのTAは電気通信事業者協会ではギリギリセーフの技術力だったのです(ここでは詳しいことはこれ以上言えません)
さて、話を戻しますと実はKDDIがJCOMを手に入れたいのは加入者が沢山手に入るからだけではありません。
元JCOMの重鎮の親族の方で、現在KDDIの役員さんにそのあたりを確認してみました。
Nさん「JCOMを手に入れることにこだわっていると言うよりも、ラストワンマイルをいち早く手に入れないと、この業界がまもなく迎えるグローバル化の波にわが社も飲み込まれてしまう可能性が高い。
また、我々が目指す世界に通用するワンストップサービス通信企業にはなれない」と言う意見からも、KDDIの意気込みがわかります。
では、KDDIは今回のTOBに対抗してTOBの発動をするのか?というのが我々投資家には興味がありますよね。
しかし、あたちは真逆です。
TOBの対抗戦というのは上記で岩本秀雄さんが仰てるように「JCOM」の加入者離れを引き起こしてしまう可能性が非常に高いです。
またさらに両社が溝を深めてしまうと修復するのに莫大な時間がかかります。
住商のビジネスルートで、KDDIが今後の世界戦略で必ず必要とするものもあります。
出来る限りいち早く両社は歩み寄る必要があると思います
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関連銘柄:
KDDI(9433) ジュピターテレコム(4817) 住友商事(8053) -
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戦争してるように見えますが、話し合いをできないシステムになっているので、していないだけでしょう。
終われば主導権をめぐって話し合いをしなくてはいけません。
両者が仲良くするのが良いみたいですね。
>>話し合いをできないシステムになっているので、
>>していないだけでしょう。
的を射た見事なコメントに感服しました^^
結局我々日本人にもこの喧嘩は悪影響を及ぼしかねません。みんなが短期的なマネー欲しさに盲目に成らず、今後の両社を応援してもらいたいです。
こんばんは
敵対的買収は後味の悪いものになりがちです
同じ民族同士 ベクトルの方向を見誤らないよう世界へ羽ばたいて欲しいですね
回りまわって。みんなが幸せになれるのであれば今回の歩み寄りは有意義だと思います♪