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ギリシャ首相、EU支援を感謝しながらも遅すぎたと批判
ギリシャ首相、EU支援を感謝しながらも遅すぎたと批判
2月12日、ギリシャのパパンドレウ首相は欧州連合(EU)のギリシャ支援に謝意を表明しながらも、支援合意は遅すぎたと批判。写真は2月11日、記者会見で水を飲むパパンドレウ首相(2010年 ロイター) [拡大]
【アテネ 12日 ロイター】 ギリシャのパパンドレウ首相は12日、欧州連合(EU)が前日の首脳会合(サミット)でギリシャ支援で合意したことに謝意を表明しながらも、ギリシャが金融市場での問題に対処するに当たり、支援合意は遅すぎたと批判した。
パパンドレウ首相はテレビ放映された閣議で「ギリシャはこの試練に一国で立ち向かえるほど強い政治力も経済力も持ち合わせていない。過去数カ月間、EUは政治的な支援を提供してくれた。しかし市場心理に対する戦いにおいては(EUの対応は)控えめに言っても臆病なものだったようにみえる」と述べた。
同首相は、EUは過去数カ月間にわたりギリシャの財政赤字削減策を支援してきたものの、市場での圧力に対抗するために共通のスタンスを確立する上であまり効果はなかったとの見方を示した。
その上で「欧州委員会、加盟各国、欧州中央銀行(ECB)など、EU内のさまざまな機関の間で、十分な協調体制ができていなかった。各機関の間に意見の相違さえあった」と指摘。「こうしたことのすべてがギリシャの信頼をEU内でさえも傷付ける結果となった。こうした状況は市場におけるギリシャの立場の助けにならなかった」と述べた。
パパンドレウ首相はまた、EUの各機関がギリシャの財政悪化の原因をつくった前政権を監視しきれなかったことを批判。「ギリシャの背後に責任を隠そうとする動きがEU内に多く見られた。EUや欧州委だけでなくEU統計局も、ギリシャの前政権がどれだけ危険な道に踏み込んでいたか、監視の目を光らせ指摘する責任を負っていた」と述べた。
同首相は、今回の危機はギリシャだけでなくEU全体にかかわる試練であるとし、ギリシャは財政健全化計画の達成に励むことでEUが示した支援に応えたいとした。
その上で「戦いはまだ終わっていない。財政健全化計画を実行できなかった場合、ギリシャはすべての害悪の発生源となる」とし「ギリシャにはこれまでに確約したことを達成することを行動で示す責任がある」と述べた。
2010/02/13 4:01
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