木下 晃伸さんのブログ

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株、記録ずくめの様子見相場

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● 【本日のニュース】/株、記録ずくめの様子見相場
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東京株式市場で投資家の様子見姿勢が強まっている。11日の日経平均株価は
4日続伸も、騰落幅は前日比わずか95銭にとどまった。1円に届かなかった
のは、2008年3月4日以来、約1年8カ月ぶり。


日経平均の値幅の小ささは、構成銘柄の値動きの乏しさの裏返しでもある。
11日は225銘柄のうち約1割に相当する26銘柄が前日比横ばいにとどまった。
日立製作所(6501)や日産自動車(7201)、みずほフィナンシャルグループ
(8411)、野村ホールディングス(8604)など主力銘柄にも目立った。


(2009/11/11付日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】リスクマネーは、なぜ日本株に流れてこないのか?
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■昨日の日経平均株価は、決して褒められない記録が出てしまいました。日
中の値動きが1円に届かず、投資家が様子見を決め込んでしまっているとい
うものです。


世界的に様子見姿勢であれば問題はありません。しかし、香港ハンセン指数
や、ロンドンFTSE、米NYダウなど、軒並み上昇基調にある中での記録ですか
ら、日本株の出遅れ感が改めて鮮明に出てしまっているのです。



■特に、主力銘柄に元気がないのが、世界の株式市場と乖離が生じている最
大の要因と言えます。


すでに、グローバルマネーは、日本を無視しています。例えば、世界に誇る
自動車メーカーを持つ日本で開催された東京モーターショーは閑古鳥。一方、
上海や、来年1月に開催されるインド・ニューデリーでは活況を呈していま
す。


日本が世界からいかに期待されていないか、物語っていると言えるでしょう。



■だからこそ、政治に期待し、日本がこれからどう成長していくのか、そし
てあるべき姿を国家百年の計で議論していく必要があるわけですが、残念な
がら日本の株価が、世界から置いていかれてしまったのは、民主党政権が発
足してから。

http://www.terunobu-kinoshita.com/20091110-toushinou.pdf



内向きの政策ばかりが並び、対外的に日本をどう魅力的にアピールするかと
いう発想が希薄すぎる状況では、世界の投資家は、日本の政治が変わったこ
とを“売り材料”にしてしまっているのです。


さらに、国内では高支持率というのですから、外国人投資家は、ますます日
本を敬遠してしまうことでしょう。



■日本は歴史的に見ても“孤立しがちな国”。近代になってからも国際連合
の脱退がありました。時代を遡っても江戸時代の鎖国をはじめ、海外との関
係を希薄にしようという動きが強く出ています。


しかし、時代を変えたのは、最終的には海外とのコンタクトを積極的にとっ
た人々。江戸から明治に移行するときもそう。そして、戦争に破れ日本を立
て直した功労者も、海外との結びつきを強化することで、日本を焦土から復
活させたのです。


いまや日本は先進国となり、なにも世界と積極的に交流せずともそれなりに
ラクな生活を楽しめます。それは、私は水から煮られたカエルは逃げ出せず
にゆであがってしまう構図と似ていると思うのです。



■マネーを脱出させることもかつては困難を極めました。だから、金融資産
が何億もある富裕層のみが海外へ資金を動かしていたのです。


しかし、いまではインフラが整い誰でも海外に投資をすることが可能となり
ました。投資信託や上場投信(ETF)のラインナップも随分進んでいます。


時代を味方につけるかどうかは、海外とのコンタクトをどれだけ積極的に行
っていくか、にかかっていると思います。そして、それを行ったかどうかは、
数年後、圧倒的な差となってうまれてくると思います。


それほど時代が大きく転換してることに気づくかどうかがカギを握っている
と思います。


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【(2009/11/11)本日の内容】日本株の褒められない記録
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1件のコメントがあります
  • イメージ
    赤い大地さん
    2009/11/14 10:55
    「近代からも国際連合の脱退……」は誤り。正しくは、国際連盟からの脱退。
    もう少し、歴史を勉強してください。