☆アキ☆さんのブログ
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チキントレーダーの憂鬱
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不適切な表現がございましたので、当該箇所を伏字に編集致しました。
≪ みんかぶ運営事務局 ≫
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つい先日アイフルのトレードに失敗し、破産した某個人投資家さんが話題になっている。
掲示板を徘徊してみても、あまり同情の声はきかれない。
すべては自己責任という非情な世界だが、心のどこかで羨ましいと思っていた。
じつはここだけのハナシ、マーケットで2度と立ち直れないほどの手痛いダメージを被りたいという天邪鬼というかマゾヒィスティックな願望がある。
こんな地合いでたいして稼ぎもせずダラダラと生き残っているのは、リスクをとれない小心者の証拠だ。
何もかもすべてを失わないかぎり、自分は専業をやめられない。
どこかで引退するきっかけを求めている。
だからといって、すべての資金を相場で張る度胸もない。
職もなく、さりとて金にも困らず、中途半端に惰性で日々の生活をしのいでいる。
真の敵がいない者には真の友もいない。
自分と異なる者を本気で憎まない限り、現在の自分自身を愛することはできない。
自分自身を愛せない者に恋愛する資格はない。
自分を愛し支えてくれた人は去り、以後、現実と虚構の狭間を彷徨っているように緩慢な死を生きている。
いつか相場の女神を[●●]してやりたい。
彼女に惚れてしまったおかげで、オレは修羅の道に足を踏み入れることとなった。
今の日本社会はよくもわるくも官僚や大組織を頂点としたピラミッド構造がガチッと出来上がっている。
いわゆるエスタブリッシュメント層の人達はいったん属した組織を辞めるケースは少ない。
とくにウチの家系は保守的なので、大組織の会社を辞める=人生のレールを踏み外すという旧世代の価値観がいまだに根強く残っている。
親戚の同世代は皆、世間でいう大手企業に就職し出世街道を突っ走っている。
結婚し子供がいて、それなりの年収と幸せな家庭を持ち、良きパパになっているわけだ。
オレとはいえば、およそまっとうな人生を歩んでないと思われている。
もはや完全に“人生の敗者”扱いだぜ、ワハハ。
「就職しないで生きていくなんて、世の中そんな甘いもんじゃないぞ!」
息子の将来を心配する両親に対して、
「ワシは自分の好きな生き方をするんじゃ!」@小林よしのり
と突っ張ってきた。
会社を辞め、人生楽しんでなんぼや、と開き直り旅行三昧の生活を楽しんできた。
人生を楽しむことのほうが収入の多寡よりも大事だと見栄をきった。
いわば“生涯安定の生活”よりも“自由な時間”を選択したのだ。
それでもオレには勝算があった。
株と為替という危険なおもちゃ、秘密兵器を手に入れた。
いつか連中を見返してやると思っていた。
自分が幸せに生きることで「どうだ、ざまあみろ」と叫んでやりたかった。
しかし、サブプライム危機ですべての計画が頓挫した。
欲をかき“旅先でお金を加速的に倍増させよう”としたのが間違いだった。
ハイレバ投資のつけ。
人生最大の誤算。
大金を失うとともに、自意識がガラガラと音を立てて瓦解し、生まれてはじめて“鬱”になった。
この先、どうやってサバイブしていくのか。
いうまでもなく、何年もフラフラ海外を放浪できたのは“金”があったからこそだ。
成功する自信の根拠に、投資に対する純然たる情熱があった。
自分が本当の実力(そんなものは幻想に過ぎないのだが)をだせば、なんぼでも稼げると思っていた。
しかし、いまやマーケットそのものに対して潜在的な恐怖が拭えないでいる。
大きな金額で勝負できなくなっている。
トレーダーとしてピークアウトを迎えてしまったという諦念。
投資資金の大半を注ぎ込んでいる中国株は右肩下がり。
為替や日本株のデイトレードでもパチンコで勝つ程度くらいしか稼いでいない。
失った資金を、今の微々たるペースで取り戻そうと思ったら何年かかるんだろう。。。
それを思うとクラクラと眩暈がしてくる。
ビジネスを興すにしても、いかんせん種銭が足りない。
終わってしまったのか。。。
いや、これは新たな出発だな。
いわゆる「路頭に迷う人生」の始まりだよww
かって順調に資産を増やしていたころ、世界は自分と区別されていなくて、未来は自分の思いどうりになると信じていた。
フロイトはこれを人類に共通している“ナルシズム”と呼んだらしい。
できるなら、おめでたいナルシストのまま生涯を終えたかったが、どうやら無理っぽそうだ。
大変興味深い日記でした。勝ち続けることは勝負の世界では不可能な事で、勝ちと負けの比率が51対49の人が勝ち組でそれ以外が負け組
勝てば勝つ程、レートが高く危険な方へ、それは敗北というものを敢えて味わいにいっている。そしてその敗北のダメージを払拭すべくまた勝負に挑む。
勝手なことを書いてしまいました。長文になりそうなのでこのへんで。
個人的に大変面白い日記でした。また、立ち寄ってもいいですか?
一度、できたことが、二度できないわけはない。
どんな人生だってまっとうすれば勝ち。
自分で自分の人生を終わらせない限り、勝ちです。
人間のかちは転んだとき、何を拾って立ち直るかです。