八歩さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ107件目 / 全376件次へ »
ブログ

介護用品二題


■昨日、図書館で「高齢者が使いやすい日用品」という本を見つけて書架でぱらぱらと立ち読みしたところ、これが面白いのなんのって・・・・・介護用品のショップ併設で、いろんな介護用品をお客さんともども試してみている記録なのですが、「ふうん、そんなのがあるのか・・・・・」「へえ、それって、ぼくも欲しいぞ・・・・・」というものがたくさんありました。入れ歯を入れて、微振動で汚れもおとしてくれる容器を孫がおばあちゃんに買ってあげようというエピソードなど、ほのぼの、しみじみします。こういう商品やサービスを紹介した書籍なのに、高齢者がその人らしく暮らしていくには・・・・という、介護の出発点をしっかりと意識してまとめられているので、こういう商品を紹介している本の中で出色だと思います。そこで、「読みました、参考になったし、面白かったです」、という趣旨のメールを書いて送ったところ、丁寧なお返事をいただきました。 浜田きよ子さん、ありがとうございました。 ファンレターの返事ですから、うれしかったです。そういうこともあり、今日は、新宿のデパートの介護用品売り場に行き、久しぶりに介護用品を見てきました。■杖になる傘杖になる傘が20本くらい展示されていました。杖になる傘というのは、中途半端で持ちにくかったり、重かったり、見た目にかっこ悪かったりするんですが、一種類、すごくスマートなものがありました。もちろん傘をさして杖をつくということはできません。一本しかありませんから。しかし、傘にもなるし、杖にもなり、しかもかっこいいというのは、見ていてとても欲しくなりました。一年に一度くらい、痛風の発作が起こり、杖なしでは歩くことができなくなります。それで、近所のホームセンターで買った安物の金属の杖を使っていますが、どーにもかっこ悪い代物なんです。これをついて外に出るのは、いやだなあ・・・・と思うんです。でも、それしかなかったから5年くらい前に買いました。だからといって、本格的なおじいさんがつくような、本格的な杖は、まだまだ若造の私には似合いません。英国紳士のように、傘をステッキとしてつかうのがいいのです。ほとんど買う気になってます。次の痛風が楽しみだな・・・・・ということもないけど^^■売り場で見た残念な光景そのデパートで、お客様からの電話の問い合わせを、男性が受けていました。問い合わせは、あるメーカーの紙おむつを販売しているかどうかという問い合わせのようでした。デパートはそういう消耗品の取り扱いをあまりしないのですが、ご高齢であればあるほど、デパートならなんでもあるに違いないと思いがちです。そして、電話で問い合わせてくるくらいだから、とても困っているに違いないと思いました。対応している店員の男性は、取り扱っている紙おむつのメーカーは限られていること今在庫にあるものは、全然別のものであることあなたが欲しいものの取り寄せはできるが一ケース単位であること、しかも、同じものがあるかどうかわからないし、カタログが手元にないのでなんともいえない・・・・・という、実にかみ合わない話をしています。はっきりいって、そういう問い合わせは迷惑だという雰囲気がにじんでいます。私だったら・・・・問い合わせのお客さんが欲しいものはおそらく、大きめのドラッグストアやホームセンターにきっとあります。それをお教えます。そして、デパートには在庫がなく、ご希望に添えなかったことをお詫びします。私は、その、かみ合わない電話応対を聞いているうちに急速にいらついてきていることに気が付きました。お客さんが、困っている顔がなんとなく思い浮かぶからです。デパートにそういう電話をかけてくるということは・・・・・・若い家族が一緒に暮らしていない、老老介護の家庭・・・・・なのかな。お金には不自由していなくても、相談相手に不自由しているんだろうな、と思いました。相手が本当に望んでいることに解決策を提示して、それが私の提供するサービスや商品であるように、こちらが努力するというのが、商売の基本であろうと考えました。青臭い商売論かもしれませんが、いいんだ、私、まだ高齢社会のビジネスでは若輩者だもん。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。