木下 晃伸さんのブログ

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米消費に対するネガティブイメージを払拭する

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【ニュースの深層】米消費に対するネガティブイメージを払拭する
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■7月の米国訪問での最大の成果は「米国の消費に対する過度の悲観は捨てた方がよい」という考えを、自分の目で確かめることができた、ということです。


特に、投資家に不安視されている「雇用」の問題に関しては、悪化することは予想されるものの、投資においていつまでも悪材料として捉えてはいけない、と考えることができたのは、最大の成果でした。


日本株は米国株と極めて連動性が高い。そのため、米国に対する考えをどう持つかは非常に重要な意味を持ちます。


もちろん、私は米国に対して悲観的になる必要はないと考えています。むしろ、悲観論を展開する投資家が多いことは、むしろギャップがありチャンスであるとすら感じています。


その考えを、さらに確信させる動きが昨日出ています。クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスが6月のクレジットカードの延滞率(支払い期限から30日が経過しているローンの全体に占める比率、米サービス分)が4.4%と、前月から0.3ポイント低下していることが分かったのです。



■このニュースを受け、アメリカン・エキスプレスの株価は急騰、前日比11%の上昇、株式市場は素直に反応したのです。


※American Express Company (Public, NYSE:AXP)

http://www.google.com/finance?q=NYSE%3AAXP


このことが何を意味するか。


私は素直に、米国の消費に薄明かりが差し込み始めていると考えて良いと思っています。


実際、米新規失業保険申請件数も、高水準ではあるものの、下落基調にあります。これも、雇用悪化に歯止めがかかりつつあることの証拠と言えるでしょう。


さらに、今後、製造業をはじめ各種産業が回復して行くのであれば、過度のリストラにも終止符が打たれることになります。米国の現地調査からは、私は回復していくという考えを持つべき、と感じています。



■とは言え、まだまだ米国に対してはネガティブなイメージを持っている投資家は星の数ほどいます。しかし、私は、ネガティブなイメージを持っている投資家が、姿勢を転換せざるを得なくなるタイミングがやってくるのではないか、と感じています。


今週に入っての米国株の好調は、これから再び反騰する初動ではないか、と考えています。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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