木下 晃伸さんのブログ

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リスクマネーの動向は、中国株を見て判断すべき

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【ニュースの深層】リスクマネーの動向は、中国株を見て判断すべき
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■中国株式市場は、日本株はもちろんのこと、世界の株式市場を考える上で大変重要な市場となっています。


それは、今回の世界経済危機から脱却する上で、中国が救世主になると考えられるからです。


中国に関しては、私自身、情報収集と分析を08年より深化させてきています。
具体的に、当メールマガジンの姉妹版「投資脳のつくり方~~外株バージョン~」もどん底であった08年9月に創刊、いまこそ中国を見る必要がある、とお伝えしてきました。


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■その中国株式市場が、07年に続き、再び東証時価総額を抜くまでに成長してきています。


そうなると必ず出てくるのが「バブル」。最近、上がるとすぐにバブル現象ではないか、という言葉が聞こえてきますが、あまりバブルを多用するのは株式市場を見誤る要因になると考えています。


株式市場には、ギャンブル要素が内包されています。だからと言って、感情に任せていてはいけない。理詰めで考えていくことで、ギャンブル性を一つでも除外していくことが重要です。



■では、中国株式市場が日本の東証時価総額を抜いてきたことをどう理詰めで考えればいいのでしょうか。


それを考える上で、重要な点は「GDP(国内総生産)と株式時価総額は相関する」という概念を知っておく必要があります。


この点は、様々な雑誌や書籍にも寄稿していますが、米NYダウと米国GDPとの相関等、具体例に事欠くことはありません。では、中国はどうか。


中国国家統計局が16日発表したところによれば、今年上半期の国内総生産(GDP)は13兆9,862億元(約195兆8,070億円)に達していることが明らかになっています。


そうなると、09年のGDP予想はその倍の約400兆円ということになります。


一方で、東証時価総額を抜いてきたと言ってもいまだ300兆円程度。まだ中国のGDPから見れば「割安」ということになるのです。



■中国にはまだまだ株価が上昇するポテンシャルがある、とすれば、儲かる先を探しているリスクマネーが見逃すはずがありません。リスクマネーが動き出せば、それは日本株市場を含めた世界株市場に波及してくることでしょう。


中国の存在は、中国株への直接投資の魅力そのものに加え、世界の株式市場を救うことになると考えておき、常に情報をチェックする必要があるのです。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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