ユリウスさんのブログ

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民主党の政策 -本当にこれでいいのか?

 次の衆議院選挙は政権選択の選挙と言われ、麻生総理が決断を躊躇し続けて今にいたっているが、翔年は民主党の政策について、選挙に勝つためのバラマキが多く盛り込まれているので、どうも賛成できない。

 その前に一言いっておかねばならない。民主党は、小沢前代表の政治資金問題(西松建設)や鳩山代表の資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書の虚偽記載問題など、政党のトップが政治資金規正法違反を犯していた。党としては、小沢前代表も鳩山現代表も説明責任を果したと言うが、翔年から見ると、体質的に自民党と全く同じであり、野党としての清新さは全然ない。自民党にある汚いもの(金や派閥など)が全てあるように見える。中にいる議員も自民党と相似形であって、右翼からリベラル左翼までの議員をそろえていて、国民は政権選択と言われても、選択のしようがなくて困ってしまう。


 そんな民主党の政策の中に、とりわけ選挙に勝つための政策が盛り込まれているのが気になる。まだ、マニフェストが出ていない段階ではあるけれど、政権を取った後にどのような政策がとられるのか、国民は今からようく吟味しておく必要がある。(選挙に勝つためにマニフェストも国民の前に隠している節が覗えるが、こういう姑息な戦術は翔年は大嫌いだ)


 民主党がこれまで、提唱し続けてきた
1 年金制度改革  → 消えた年金は国が全て支払う → 高負担
2 子ども手当て → 一人月額1万6千円 → 高負担
3 高速道路の無料化 → ? 借金の返済の先送り? → 結局高負担
4 農業者個別所補償 → ? 農業の弱体化をますます招く。国内農業の破綻。来るべき食糧危機に対する備えは? 。

どうなるのか?

それ以外にこんな政策も並ぶはず。
5 高校・高等教育の無償化 → 負担増
6 介護サービスの基盤充実 → 負担増
7 医療従事者の不足解消 → ?
8 若者の雇用就労支援 → ? → 高負担
9 中小企業支援 → ? 負担増?
10 商店街の活性化 → ?
11 最低賃金の大幅引き上げ → 負担増


 これまでと同じ政策なら、マニフェストにはこのような結構な施策がズラと並ぶと思う。そして、それらの財源は、官僚制度の打破をし、無駄をなくして捻出するという主張をするだろう。
 だとすると、「消費税率は四年間上げない」そうだから、官僚制の抜本制度改革なくしては実現不可能な政策である。旧社会党議員を擁し、労働組合の票を頼りにしている議員もいる民主党に、はたしてそんなことができるのだろうか? 疑問なしとしない。


 ざっと従来の民主党の主張に沿って経済政策を見てきたが、民主党のかかげる経済政策は社会主義的色彩が色濃い。通常、このような政策を実現するには「大きな政府」にならざるをえない。「負担が重くなる」のは当然と国民は覚悟しておいた方がいいと思う。

 要するに、端的に言えばこうなる。

「民主党」: 選挙に勝つためのバラマキ政策を掲げ、財源は無駄の排除で賄うと主張。ただし、いずれ全て負担増となって国民に跳ね返ってくると思われる。

「自民党」: 現麻生政権もバラマキ政策をじゃんじゃん続けている。公約も選挙に負けないために、民主党に負けず劣らずのバラマキ政策を掲げるハズ。だけど、こちらも財政を均衡させる説明がキチントできているわけではない。(安易な消費税増税論議はやっているが)こちらもいずれは国民の負担増は間違いない。

 政治の論議で経済政策だけを取り上げてものを言うのも変かもしれないが、政権選択の選挙だと言われても、国民はどちらを選んでも「バラマキ政策」を実施する政府を選ぶことになる。バラマキ政策をとれば、「大きな政府」にならざるをえないわけで、つけは国民の負担増になる。どっちの政党を選んでも国民の負担増は間違いないところ。総選挙をしても大同小異だということでは、国民はかなわない。

 翔年は二大政党の下では、せめて高福祉高負担の「大きな政府」を目指す政党なのか、それとも低負担低福祉の「小さな政府」を目指す政党なのか、旗色を鮮明にして欲しいと思う。
 勿論、上位概念の国家のあり方(天皇制?、戦争放棄?、国際貢献の平和活動? 私有財産? 言論の自由?)が時代にマッチしたものである必要は言うまでもないことであるが。
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