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崩壊した欧米の金融機関の信用バブル
欧米の超バブルが崩壊したのは、周知の通り。
そして、それが、実体経済にも
大きな影響を与えているのも周知の通り。
欧米の金融機関は、一般の人たちが考えているような
預金を集めて、企業に貸して、利ざやを稼ぐといった
「簡単」なビジネスだけをしていなかった。
ちょっと前、
経済誌や証券会社の資料にも載っていたように
SIV(ストラクチャード・インベストメント・ビークル/特別目的会社)
Conduits(コンドゥット/金融媒体会社)などで
銀行の連結対象外でハイリスクのビジネスをしていた。
(・.・;)
バランスシートに載らないため、実態がわからない。
いまだにわからない。
損失額は、想像を超える金額になるだろう。
同じく、最近、日経新聞の夕刊にも載っていた
ARS(オークション・レート・セキュリティーズ/金利入札証券)
以前の記事でもあったようにARSの買戻しがあったので、
自己資本比率の改善をしたい銀行にとっては、
まさに泣き面に蜂だった。
さらには、
CPDOs
(コンスタント・プロテクト・デットオプション/定率債務証券)
CDSを指数化したものに
レバレッジをかけてプロテクションを売っている。
そして、ヘッジファンドビジネスや
悪名高きホーム・エクイティ・ローンなどなど
(@_@;)
一言で、金融ビジネスといっても実にさまざまな
複雑怪奇な商売をして金融バブルを引き起こした。
それが、臨界点に達して崩壊している。
(>_<)
実体経済との均衡点は、まだ先です。
投資家ではない、ビジネスマンも、
今、落ち着いている間に、
次にやってくるさらに大きな危機に対応すべく
少しでも建て直しをするべきでしょう。
賢明な企業は、
次の危機に備えて、すでに対応をすすめている。
わたしは、楽観論でも悲観論でもない
現実的かつ中立的な考え方をするが、
残念ながら、日本を代表する株価指数
日経平均株価の底値は、
まだ打っていないと考えるのが常識的な考えだと思う。
信用の「売り方」の整理が終わってから、
日本株は本格的に調整するだろう。
いつ、どのくらいの調整があるかわからない。
(短期的には、さらに踏み上げがあるかもしれません。)
米国長期金利の動向にも注意すべきでしょう。
為替は、難しい。
その難しさを説明すると長くなるのでパスする。
一般論では
多数意見:世界経済は、最悪期をすぎた
少数意見:世界経済は、最悪期をすぎていない
相場は少数意見が勝つ。
正しいことを言っている
少数意見に耳を傾けてもよいでしょう。
三菱UFJ証券の藤戸氏
三井住友の宇野氏
野村総合研究所のリチャード・クー氏
真面目な専門家は、「安易な楽観論」を語っていない。
上記のような専門家ではない
著名な専門家がテレビ局にたくさん集まって
「このままでは、日本経済は破綻する~」
などと大合唱したときが、本当の買い場でしょう。
今は、その反対なので、まだ先でしょう。
今日の日経ヴェリタスの記事
「ファンド退潮、株主提案は下火」
(ヴェリタス誌より引用)
投資ファンドが
保有株の売却を急いでいるのには、理由がある。
投資家は、記事の背景にある紙背を読むべきでしょう
おしまいです。
1件のコメントがあります
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島次郎さん2009/6/21 16:55三井住友の宇野氏は鋭いですね。今のアナリストの中では論客ですね。
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