影虎さんのブログ

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ランチェスター戦略

よく、経営戦略の講義でランチェスター戦略という言葉を聴くことがあります。

もともとは自動車メーカーを設立した経営者兼技術者でしたが、経営には向かず技術コンサルとして大手自動車メーカーで働いていたようです。
ちょっとだけ境遇が似てるので親近感を感じます。

ところで、このランチェスターの法則ができたのは1914年だったそうです。
元々は航空機の飛行理論を研究したレポートでした。

非常にシンプルで普遍的な理論です。
第一法則では1対1で戦うなら武器が強い方が有利。
第二法則では複数同士で戦うなら数が多いほうが有利。
この2つの法則を基にして、強者の戦略では第二法則を使い数の多さを有効に利用します。また、弱者の戦略では第一法則を使い数では勝てない分、1対1に持ち込んで武器を有効に利用します。

この理論は、普遍的だからこそどんな場面でも適用できる奥深さがあります。

この理論を株トレードに生かすとすると。

個人投資家は兵(資金)も少なく、武器(市場への影響力、トレード環境、情報収集能力)も組織を持たないが故に脆弱な状態です。
いわゆる丸裸です(笑)
弱者の戦略ですらうまく機能しない、瀕死の状況ですね。

しかし個人投資家だからこその強みがあるはずです。

よくテレビのお偉い評論家が「個人投資家は投資じゃなくて投機だ、けしからん」みたいなこと言ってますよね。
機関投資家が恐れていること、それは投機して素早く利益を稼ぐことじゃないでしょうか?

具体的には
でかいポジションを張る機関投資家は、売買も遅く動きが読まれやすい面があります。
ファンドの月次レポートを読むといろんな理由が書かれています。
更にファンドは制約もあるため特定の分野へ投資する必要があったりして損が大きく広がっているのにもかかわらず中々ポジションを手放しません。
反面、個人投資家は相場の動きに注目して小さいポジションで素早く乗り、素早く降りることができる。

個人投資家の強み:小さいポジションで素早く稼ぐことが出来る。

次回は、個人投資家の強みを生かす戦略を考えてみます。
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