八歩さんのブログ

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鶴川サナトリウム病院のインフルエンザに思うこと


まず、産経抄から。 インフルエンザで老人病院など高齢者施設での集団感染死が続発している。まことにお気の毒で、そのことに深く心を痛めながら、またそのことで医療関係を責める見方にも心を痛めている▼入院している老人をなくした病院長が「看護は精いっぱいやった」 「ではどうすればよかったのか、こちらから聞きたい」とジレンマを吐く言葉を新聞でよんだ。なかには金もうけ主義の病院があったとしても、大多数は医師も看護婦も誠実で献身的だったに違いないのである▼こういう事態で「なぜワクチンの予防接種をしていなかったか」と非難する声がある。インフルエンザの予防接種は平成六年に「義務」から「任意」に切り替わった。というのも「副作用があり、社会防衛のために社会的弱者を犠牲にしている」という一部報道の批判があったからだった▼後講釈ならどうともいえるが、もし昨秋にでも老人に予防接種をさせ(全額自己負担で四千円前後かかる)、副作用事故でもあったらどうしたか。同じ一部報道は「なぜむりに接種をしたか」といって逆に責めているに違いない▼「生老病死」、人間には避けることができない四つの苦しみがあると仏教は教えた。人間は何かで死ななければならない。日本人は年間約九十万人が死ぬ。誤解を恐れずいえば、インフルエンザを助かっても、ほかの何かで…。どうやっても死んでいくのである ▼インフルエンザの対策に万全を期してもらうことはいうまでもない。それは当然だが、人間はどこかで「死」と折り合いをつけながら生きていくのである。インフルエンザの犠牲者に深い哀悼を捧げつつ、おしかりを覚悟でそんなことを考えた。平成11年2月19日付産経新聞コラム(産経抄)このような記述であるが、いかにも、医療の現場では聖職者たちががんばっているのだから、今回の件ではバッシングしないように・・・・と言っているように見えます。
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