日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新しました。
予想をはるかに超えるスピード達成でしたが この流れを受け
シティグループ証券は今年の高値予想を4.5万円に引き上げています。
さて1~2月の株価急騰要因は米国の年金を初めとする外国人の買いでしたが
流石に過熱感は否めず3月は利益確定売り 4月は決算(次期予想)待ちなどで
調整局面を迎える可能性が高いと考えています。
ただ未知数なのが新紙幣発行(7月)に伴うタンス預金の動向です。
キャッシュレス化やインフレが進みやや減少傾向にありますが
それでも昨年末の推定額は59.4兆円に上ると言われています。
ここで参考になるのが2004年11月の新紙幣発行に伴う動きですが
9ヵ月前から減少を始め 最終的に減少額は4.5兆円に達したそうです。
従って新NISA制度がタンス預金の受け皿となり
今度こそ大きな株価の追い風になることを期待しています。
(まとめ)
〇新NISA制度を利用した新規投資は 今のところ外国株の圧勝
年初からの日経平均株価急騰劇は 海外勢の買いが主な要因だった
〇一部の投資ファンドを除き 外国人は短期投資(3ヵ月以内)が主流であるうえ
3月は例年円高に振れ易いので 利益確定売りに押される可能性が高い
また春闘の結果を見極めようとする動きにも注意したい
〇日銀の金融政策は当分の間緩和的だと予想されているが
それでも3月の金融政策決定会合を前にポジション調整が進むと予想
〇マイナス金利政策解除のすぐ後にはゼロ金利政策の解除が控えている
さらに今年の日本経済はリセッション入りが予想されるため
企業の次期業績予想は例年以上に慎重になる可能性が高い
従って決算が出揃う5月上旬まで 様子を見る投資家が多いのではないか
〇新紙幣発行によって炙り出されたタンス預金がどの程度投資へ向かうのか
またその受け皿としてスタートした新NISA制度が生かされるか
数兆円規模の資金が投資に向かえば政府の思惑通りだが、、、さて
以上のことから 3~4月は調整色が強まり
5月以降に再び強い日本株が戻って来るのではないかと考えています。
因みに私の日経平均年高予想は(タラレバですが)
2024年度=45000円±2000円
2025年度=45000円~50000円
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2030年度=70000円(株価は構造的に上がり続ける性質があるので)