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日銀とクリスマス

日銀とクリスマス 2008年12月20日
米国が利下げして最低金利になった過去の例から行くと、すぐ後に景気が回復し、インフレになっている。それほど動きが速い国です。なぜなら人口が増えているからだ、レイオフされても保護される消費者は寄付による減税に守られ、ただで食事がえられるために安心なのでしょう。日本の場合とここが違います。だから米国のクリスマスは国民が皆楽しめるのです。カードも日本ほど厳しくなく前回の改悪がいかに悪いことか思いやられます。借金して何ぼと思っている消費に助けられ、すぐ回復するでしょう。米国在住の社長が各企業の状態がさほど悪くなく、国民もクリスマスを楽しんでいるようです。それは先月の消費行動に見られます。日本はすぐ貯金するほどで、金持ちが寄付をしないので、職を失うと食べられなくなりますが、米国の人たちは学費を借りて学校に行きます。この差が日米の消費行動に出ます。

今回の白川さんのCP買取は歴史的事と評価せねばなりません。中小企業もその恩恵にあずかれるようですが、日銀が損失するリスクを取ってまで貸し出しを直接するのはりっぱです。それに伴ってCDSを考えることがでてきそうです。日本政府がそんな取引をするとは思えませんが、ないともいえません。

東洋経済もダイヤモンドも日経ビジネスも不安を煽って週刊誌は史上空前の売れ様だそうです。世界大恐慌と書けば部数が伸びます。こんな本ばかり読んでいると本当の世の中が見えなくなるようです。そういってこれらを読んで喜んでいますが。

米国人はクリスマスを誰もが楽しんでいます。日銀が企業にクリスマスプレゼントをくれることを願います。




【日銀総裁会見】「0.1%への利下げはギリギリのバランス」だがゼロ金利政策の再来は否定できず - 08/12/19 | 18:51
 日銀は19日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を、従来の0.3%から0.1%に引き下げることを決め、即日実施した。正副総裁を含む8人の政策委員のうち賛成7、反対1の賛成多数で決議した。約7年半ぶりに利下げに転じた今年10月31日に続く、連続利下げとなった。

 日銀が連続利下げに踏み切った理由は二つ。一つは、米国発の金融危機が世界の実体経済を急速に押し下げる中、輸出主導の成長が逆回転を始めている日本経済を金利面で刺激する必要が生じた点。もう一つは、為替市場の動向だ。米国連邦準備理事会(FRB)が日本時間16日夜に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75~1.0%引き下げ、年0.0~0.25%という事実上のゼロ金利政策に踏み切った。これにより、日米の金利差が約16年ぶりに逆転し、足元で1ドル=88円台で推移する円ドル相場が、一段と円高方向に進行する懸念が高まった。輸出依存の日本経済を円高が一段と冷え込ませるリスクを回避する目的でも、利下げを選択せざるをえなくなった。

 日銀は同時に、長期国債の買い入れ増額や買い入れ対象国債の拡充のほか、コマーシャルペーパー(CP)の買い取りによって企業に資金を供給する政策の導入も決めた。

 日銀の白川方明(まさあき)総裁は、金融政策決定会合後の会見で、利下げを決めた背景を「日本の景気は悪化しており、当面、厳しさを増す可能性が高い」と説明。「輸出は海外経済の減速に伴い減少し、企業部門でも企業収益の減少が続き、業況感も悪化している。設備投資も減っており、家計部門では雇用・所得環境が厳しさを増す中で個人消費は弱まっている」と、日本経済が総崩れになっている、との厳しい情勢判断を下した。

 物価面では、足元の原油価格急落によって先行きの消費者物価(生鮮食品を除く)は、「低下していくと予想されるが、経済・物価の先行きについては、物価安定の下で持続的な成長経路に回復していくとの見通しに関する不確実性は高まっている」と景気が回復に向かうタイミングの見通しについての言及は避けた。

 CP買い取りを進める点について白川総裁は、「個別企業の信用リスクを負担することになる点で、中央銀行としては異例の政策」と強調。導入の理由について「企業規模を問わず、資金調達環境が悪化しており、金融面から実体経済の下押し圧力が高まる可能性がある」と説明した。CP以外の金融商品についても、買い取りの対象に含めるか、検討を始めたことも明らかにした。

 長期国債の買い入れ増額やCPの買い取りなどの資金供給策の拡充は、日銀がかつてゼロ金利政策とともに進めた量的緩和政策を「事実上再開した事と同じ」との市場関係者の指摘もある。これについて白川総裁は「かつての量的緩和は当座預金量の拡張を目標にし、それによってマクロ景気の刺激を狙ったもので、今回の措置はそれに当たらない」と話したうえで、「当座預金量を拡張したかつての量的緩和は、金融システムの安定にそれなりに効果がみられたものの、景気・物価の刺激については明確な効果を判定・認識しがたかった」として、政策上の有用性を否定した。
 
 今回、日銀がゼロ金利政策を採らなかったのは、「短期金融市場の機能低下を可能な限り回避しながらも、プラス金利の維持によって、取引インセンティブは残る。その両者のギリギリのバランス」(白川総裁)という判断だ。しかしながら、今後一段と景気が悪化した際には、「将来について(ゼロ金利政策を採る)可能性は絶対ない、とは言い切れない」(同)。

 今回、日銀は不名誉なゼロ金利政策の再来を避けたものの、世界経済は日に日に悪化の度合いを強めている。ゼロ金利の足音が再び迫っている。
(武政 秀明: 東洋経済)
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2件のコメントがあります
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    yoc1234さん
    2008/12/20 21:50
    オペラ座の怪人さん    こんばんは。

    これを評価できない人が多いですね。
    新聞の論調はおおむねばかにしています。
    今回の歴史的決断に拍手です。
    日銀のクリスマスプレゼントです。
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    オペラ座の怪人さん
    2008/12/20 21:45
    白川さん過去の失敗からちゃんと学んでます
    よね!いつもはなんでやねん?と思う日本の
    金融政策なんだけど、、今回は拍手だと思います。