NGTNさんのブログ
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週末まとめ -12/6/2008-
★アメリカ
週間では、ダウは-2.2%、ナスダック指数は-1.7%、S&P500は-2.3%でした。リセッションが公式認定されたことや、ISM製造業景況指数が醜悪な数字だったことから、月曜の米株はダウ-680ドルの大幅下落。今週発表された経済指標は、製造業も非製造業も雇用もいずれも悪い数字でしたが、株式市場の需給はそんなに悪くないようで、その後は悪材料で叩き落とされてもしぶとく這い上がってくる感じで、全体的に戻り歩調でした。
11月の雇用統計は、失業率6.7%、非農業部門雇用者数は53万人の減少と、雇用環境の悪化は前回リセッションのレベルを完全に超えています。失業率がピークの時は、すでに株式市場は底打ちしていることが多いのですが、今回のリセッションは、失業率8%、9%行くと言われているので、まだ失業率はピークではないと思います。株価は雇用者数の減少数の方に連動する傾向があるので、減少数が小さくなってきたら株価は上がりやすいと思います。
米大手企業は金融機関以外も続々と人員削減を行っています。目についた企業を挙げると、AT&Tが12,000人、デュポンが2,500人、3Mが1,800人といったところ。
ブラックフライデーから始まった年末商戦は、出だしは危惧されていたほど悪い数字ではなかったようです。ただ、消費者を引き付けるため、既にかなりの値引き合戦をしているようで、このペースがこのまま続くのかなという不安感はあります。小売株の動きは強かったです。ほとんどの銘柄が週ベースではプラスです。
ピッグスリーの状況ですが、今日出てきた情報では、関係者の証言によると、計150億ドル程度の融資を行うことで議員たちが基本合意に達したようです。3社で340億ドルを要請していたのに比べると少なく、とりあえず延命させてあとはオバマ次期大統領まかせ・・・ってことでしょう。TARPからの融資を主張していたペロシ下院議長が譲歩して、政府側が主張していたように、環境対応車開発のための250億ドル融資枠から出すことが濃厚になったようです。金曜発表の雇用統計がひどい数字で、こりゃ今は潰せないな・・・ということで延命の方向で話が進みだしたみたいですね。
春山さんが書かれていますが、昨日出てたbloombergの記事だと、融資拒否姿勢だった共和党議員が、債務カット、賃金カット、ヘルスケアコストのカットと、労組側が飲まないような厳しい条件を要求したら、GMのCEOがはいそうします・・・と答えて、じゃあとりあえず来年3月まで生き延びられるように融資して、その時条件を満たせなかったらお金返してチャプター11ね、って方向性になっているようなことが書かれていたのですが、この路線はどうなったんでしょう。目先は延命させても、巨額債務や高賃金体質や健保負担やらをある程度カットして根本的に再建しないと、企業として存続は不可能だと思います。
10月米消費者信用残高は35億ドル減で、過去3カ月でマイナスになるのは2度目。クレジットカード、自動車、教育ローンなどが収縮しています。膨れ上がった借金はもう維持できなく、これらが逆回転しているのがはっきりと数字に表れていますね。
株式市場について言えば、米株の今週の動きを見ると、そろそろ中長期の株式投資の機会を探す時期なのかな?と思わせる動きでした。ただ、ファンダメンタルズのV字回復は難しそうなので、低金利によるPER拡大相場期待ですかね。まあ来年については、インデックスベースだと日本もアメリカもあまり期待できないかなと思っています。相場回復の初期では、金融、住宅、小売、自動車あたりを買うのが良いみたいなのですが・・・たしかに、今週の住宅建設、小売は強かった。金融も底堅かった。
★日本
週間では、日経平均は-7.0%、TOPIXは-5.8でした。日経平均は、月曜夜の米株安を受けて火曜日にドカンと下げてからは、戻っても8000円を超えるのが精いっぱいな感じで、上値が重かったです。円高がジリジリ進行しているので、円で見た場合の指数の水準が下がっていきますし、個別で見ても世界的に景気が急減速しているので、指数への影響が大きい輸出製造業が弱い動きです。トヨタ、ホンダ、TDKなど年初来安値を更新する銘柄が多数。とりあえず円高進行が止まらないと、ここら辺の銘柄は買いにくいと思いますし、日経平均も重たい動きが続くと思います。
11月の売上高が大幅増だったユニクロは、株価も大幅上昇。他の小売も、ニトリやABCマートなど、円高メリット、不景気メリットのあるところは株価も強い動きで、年初来高値を更新する銘柄もありました。
木曜日には、新日石と新日鉱HDが経営統合を発表。両銘柄とも大幅上昇し、再編期待から石油セクター全般が強い動きでした。
★為替
円高進行が止まらず。株価が反発する場面でもなかなか円安方向に戻りません。投機筋の円ロングも増えているみたいですね。欧米は自国通貨安を容認、というかむしろ望んでいる節がありますし、中国すら人民元安誘導の気配です。円の独歩高を黙認して日本に泣いてもらおう・・・そういう暗黙の了解が先進国内であるのだと思います。だから、日本は為替介入しないし、介入の話すらほとんど出てきません。そんな状況ですから、投機筋は安心して円ロングをやってきます。金利差も大分なくなったので、じっくりポジション持てますしね。
日本経済のことを考えるなら、他の国のことなんか知るかボケ!で円売り介入した方が良いと思います。他の国だって自国のこと最優先ですから。まあ、介入は政治的に出来ないんでしょうけど・・・。
主要国中銀は大幅利下げを継続しています。オーストラリアは1.0%利下げ、イギリスは1.0%利下げ、ユーロ圏は0.75%利下げ。
★商品
原油価格は40ドルに下落。以前も書きましたが、あんまり原油価格が下がりすぎると、開発がストップして将来の供給不安につながるから良くないんですよね。ただでさえ、信用収縮で開発の為の融資が受けにくくなっているでしょうし。さっき、ロイターみたらちょうどそういった内容の記事が出てたので、懸念している人も多そうです。石油なんて1バレル5ドルで掘れるんでしょ?なんてよく言われますが、5ドルくらいで生産できるのは中東産油国の話で、他の地域はもっと生産コストが高いです(2005年のデータでは、世界平均で12ドルくらい。年々上がってる)。運搬コストや税金を考えるとペイできないところが出てきます。とりあえず、オイルサンドや深海油田は無理っぽい。
★今週の予定
8日(月)
10月経常収支(日)
11月景気ウォッチャー調査(日)
9日(火)
10月景気動向調査(日)
10月中古住宅販売保留(米)
10日(水)
10月機械受注(日)
11月企業物価指数(日)
11日(木)
10月貿易収支(米)
11月輸入物価指数(米)
12日(金)
11月消費者態度指数(日)
11月生産者物価指数(米)
11月小売売上高(米)
12月ミシガン大消費者信頼感指数(米)
雑談。K-1 WGP 好試合が続いてただけに最後が残念でした・・・
週間では、ダウは-2.2%、ナスダック指数は-1.7%、S&P500は-2.3%でした。リセッションが公式認定されたことや、ISM製造業景況指数が醜悪な数字だったことから、月曜の米株はダウ-680ドルの大幅下落。今週発表された経済指標は、製造業も非製造業も雇用もいずれも悪い数字でしたが、株式市場の需給はそんなに悪くないようで、その後は悪材料で叩き落とされてもしぶとく這い上がってくる感じで、全体的に戻り歩調でした。
11月の雇用統計は、失業率6.7%、非農業部門雇用者数は53万人の減少と、雇用環境の悪化は前回リセッションのレベルを完全に超えています。失業率がピークの時は、すでに株式市場は底打ちしていることが多いのですが、今回のリセッションは、失業率8%、9%行くと言われているので、まだ失業率はピークではないと思います。株価は雇用者数の減少数の方に連動する傾向があるので、減少数が小さくなってきたら株価は上がりやすいと思います。
米大手企業は金融機関以外も続々と人員削減を行っています。目についた企業を挙げると、AT&Tが12,000人、デュポンが2,500人、3Mが1,800人といったところ。
ブラックフライデーから始まった年末商戦は、出だしは危惧されていたほど悪い数字ではなかったようです。ただ、消費者を引き付けるため、既にかなりの値引き合戦をしているようで、このペースがこのまま続くのかなという不安感はあります。小売株の動きは強かったです。ほとんどの銘柄が週ベースではプラスです。
ピッグスリーの状況ですが、今日出てきた情報では、関係者の証言によると、計150億ドル程度の融資を行うことで議員たちが基本合意に達したようです。3社で340億ドルを要請していたのに比べると少なく、とりあえず延命させてあとはオバマ次期大統領まかせ・・・ってことでしょう。TARPからの融資を主張していたペロシ下院議長が譲歩して、政府側が主張していたように、環境対応車開発のための250億ドル融資枠から出すことが濃厚になったようです。金曜発表の雇用統計がひどい数字で、こりゃ今は潰せないな・・・ということで延命の方向で話が進みだしたみたいですね。
春山さんが書かれていますが、昨日出てたbloombergの記事だと、融資拒否姿勢だった共和党議員が、債務カット、賃金カット、ヘルスケアコストのカットと、労組側が飲まないような厳しい条件を要求したら、GMのCEOがはいそうします・・・と答えて、じゃあとりあえず来年3月まで生き延びられるように融資して、その時条件を満たせなかったらお金返してチャプター11ね、って方向性になっているようなことが書かれていたのですが、この路線はどうなったんでしょう。目先は延命させても、巨額債務や高賃金体質や健保負担やらをある程度カットして根本的に再建しないと、企業として存続は不可能だと思います。
10月米消費者信用残高は35億ドル減で、過去3カ月でマイナスになるのは2度目。クレジットカード、自動車、教育ローンなどが収縮しています。膨れ上がった借金はもう維持できなく、これらが逆回転しているのがはっきりと数字に表れていますね。
株式市場について言えば、米株の今週の動きを見ると、そろそろ中長期の株式投資の機会を探す時期なのかな?と思わせる動きでした。ただ、ファンダメンタルズのV字回復は難しそうなので、低金利によるPER拡大相場期待ですかね。まあ来年については、インデックスベースだと日本もアメリカもあまり期待できないかなと思っています。相場回復の初期では、金融、住宅、小売、自動車あたりを買うのが良いみたいなのですが・・・たしかに、今週の住宅建設、小売は強かった。金融も底堅かった。
★日本
週間では、日経平均は-7.0%、TOPIXは-5.8でした。日経平均は、月曜夜の米株安を受けて火曜日にドカンと下げてからは、戻っても8000円を超えるのが精いっぱいな感じで、上値が重かったです。円高がジリジリ進行しているので、円で見た場合の指数の水準が下がっていきますし、個別で見ても世界的に景気が急減速しているので、指数への影響が大きい輸出製造業が弱い動きです。トヨタ、ホンダ、TDKなど年初来安値を更新する銘柄が多数。とりあえず円高進行が止まらないと、ここら辺の銘柄は買いにくいと思いますし、日経平均も重たい動きが続くと思います。
11月の売上高が大幅増だったユニクロは、株価も大幅上昇。他の小売も、ニトリやABCマートなど、円高メリット、不景気メリットのあるところは株価も強い動きで、年初来高値を更新する銘柄もありました。
木曜日には、新日石と新日鉱HDが経営統合を発表。両銘柄とも大幅上昇し、再編期待から石油セクター全般が強い動きでした。
★為替
円高進行が止まらず。株価が反発する場面でもなかなか円安方向に戻りません。投機筋の円ロングも増えているみたいですね。欧米は自国通貨安を容認、というかむしろ望んでいる節がありますし、中国すら人民元安誘導の気配です。円の独歩高を黙認して日本に泣いてもらおう・・・そういう暗黙の了解が先進国内であるのだと思います。だから、日本は為替介入しないし、介入の話すらほとんど出てきません。そんな状況ですから、投機筋は安心して円ロングをやってきます。金利差も大分なくなったので、じっくりポジション持てますしね。
日本経済のことを考えるなら、他の国のことなんか知るかボケ!で円売り介入した方が良いと思います。他の国だって自国のこと最優先ですから。まあ、介入は政治的に出来ないんでしょうけど・・・。
主要国中銀は大幅利下げを継続しています。オーストラリアは1.0%利下げ、イギリスは1.0%利下げ、ユーロ圏は0.75%利下げ。
★商品
原油価格は40ドルに下落。以前も書きましたが、あんまり原油価格が下がりすぎると、開発がストップして将来の供給不安につながるから良くないんですよね。ただでさえ、信用収縮で開発の為の融資が受けにくくなっているでしょうし。さっき、ロイターみたらちょうどそういった内容の記事が出てたので、懸念している人も多そうです。石油なんて1バレル5ドルで掘れるんでしょ?なんてよく言われますが、5ドルくらいで生産できるのは中東産油国の話で、他の地域はもっと生産コストが高いです(2005年のデータでは、世界平均で12ドルくらい。年々上がってる)。運搬コストや税金を考えるとペイできないところが出てきます。とりあえず、オイルサンドや深海油田は無理っぽい。
★今週の予定
8日(月)
10月経常収支(日)
11月景気ウォッチャー調査(日)
9日(火)
10月景気動向調査(日)
10月中古住宅販売保留(米)
10日(水)
10月機械受注(日)
11月企業物価指数(日)
11日(木)
10月貿易収支(米)
11月輸入物価指数(米)
12日(金)
11月消費者態度指数(日)
11月生産者物価指数(米)
11月小売売上高(米)
12月ミシガン大消費者信頼感指数(米)
雑談。K-1 WGP 好試合が続いてただけに最後が残念でした・・・
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さきほど、近所のユニクロにスウェットでも買おうかなと思って行ってみたら、レジ待ち行列が長すぎで何も買わずに帰ってきました。繁盛しているんだなと実感。平日に行こうっと。ついでにABCマートも行ってみましたが、こちらも結構人がいました。マクドナルドは、貸借じゃないのが辛いですね。
しかし、小売は強いですね~。ABCマートとかニトリとか、惚れ惚れします!マクドナルドの優待取ろうと思ったのですが、強すぎていつ買ったら良いのか・・・