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動態PERという新しい株価指標が人気?

日経金融新聞に紹介されていましたが、中国の個人投資家の間で、動態PERという新しい株価指標が人気のようです。将来利益をベースにしたPERのことで、指標自体は新しいものではなく、新興企業の投資判断でよく使われます。
問題は、その使われ方です。
中国の株式は今や、過去の純利益で計算したPERでは60倍以上になり、割高である説明がつかなくなっています。このため、将来利益が3倍、4倍になるとして動態PERを計算し、現在の株価を正当化しようという意図が見えます。

日本のバブル末期にQレシオが、アメリカのITバブル末期にニューエコノミー論が出てきたように、バブルの最後には怪しげな理論が出てきます。
サブプライムの次のショックにならないことを祈るばかりです。
3件のコメントがあります
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    動態PERですか。
    株に関して言えば、人間は色々な定規を考えますね。
    そう言えば、PERに成長率を加味した、PEGレシオなんてのもありましたね。

    株価の正当化という理由で、定規を変えることには気をつけねばなりませんね。(--;)
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    瓜生 憲さん
    2007/9/3 21:25
    バリュエーションが上昇してくると、それを正当化するために新たなバリュエーションが語られ始めるのは、どこの市場も一緒ですね。その中でも今回の動態PERというのは、かなりシンプルな部類に属する気がしますね。ただ、心配なのは、本当に市場のセンチメントが強いときは、バリュエーションでの説明を求めたりしないので、中国市場も勢いが低下してきたという証拠かもしれませんね。
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    あさっての投資家さん、瓜生さん、ありがとうございます。

    もっともらしい理論に気をつけるのはもちろんのこと、もっともらしい理論にすがりつきたい市場心理にも充分注意が必要ですね。

    どこの市場でも同じパターンになるというのは、とても興味があります。中国株の今後の動きは、とても勉強になる気がします。ただ、授業料も払いかもしれませんが...
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