はるるっぴさんのブログ

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企業のバランスシートを注視する

先日、ある個人投資家と話をしたとき、
バランスシートなど見たことありません。

と言っていた。


同じような投資家は、多いかもしれない。

一番、むずかしいのは、
バランスシートの裏を読むことだと思う。

そのため欠かせないのが、現場の情報だと考えている。


さて、昨今の金融危機で特に
欧米企業(財務体質の弱い日本企業も含む)の
バランスシートが痛んでいる。


資産の部


○預金

銀行がつぶれたら、もどってこない
今、銀行倒産に対して、
世界の政策当局が懸命に対応している。


○売掛金

取引先がつぶれたらもどってこない。
中小企業の経営者などは、よくわかると思います。


○融資

融資先がつぶれたらもどってこない。


○債券

リーマンブラザーズの破綻などで、
償還されないものがでてきている。

損失計上につながる。


○負債+資本の部については、長くなるので説明略


○企業の相手先である投資家

投資家が、ドボンしたら戻ってこない。


さて、

ここからが、むずかしい


バランスシート外の

オフバランス


ここにデリバティブが含まれているので、
テレビなどによく出演している
著名な専門家は、さっぱりわからない。

よくわからないと自ら言っている専門家の話をどうして
投資の参考にするのか、

個人的には、わからない。


これらの信用リスクをデリバティブにしたのが、CDS

先日の、テレビ東京系のWBSで、
ロンドンでこのCDSを組成している
女性プロダクターにインタビューしていた。

すごく、賢そうなプロダクターだった。秀才だろう。

このような人たちは、今のCDS危機を正しく認識している。


CDSとは、

原債券を持っていなくてもよい。


IT技術の進化で、世界は、情報化社会になった。

情報化社会により、
情報をいち早くキャッチすることで
大きな利益を上げてきた

ヘッジファンドが、苦境にたたされていた。


だから、ヘッジファンドがどんどんCDS市場に参入してきた。


S&Pの幹部がコメントされていた通り、
CDSは、博打のようなものだった。


保証料率が、理屈にあわないくらい下がってしまった。
金融危機を火種に、そのバブルが崩壊した。


CDSをもっと簡単に言ってしまえば

他人の家に火災保険を掛けることができた。

ここを押さえておかないと、
多くの専門家と同じで、
今おきていることが、さっぱりわからないと思う。


日経さんの記事でも、よくでてくる言葉、信用収縮。

投資家は、世界の信用収縮のプロセスを正しく、
理解する必要があるでしょう。


おしまいです。


わたしこと、時間の関係でフレンズは失礼しています。
また、同じく、コメントもお答えしていません。

納得されない方は、どうぞ、
他の日記か、他の情報をご覧ください。

わたしの情報にも、当然、間違いはあります。


余談

よく、円高は、輸出企業にとって
マイナスとする論調がある。

それで、円高になると株は売られると
市場関係者は、言っている様子です。


確かに、そういった面もありますが、

正確には、誤解の多い説明です。


今、外国人は、日本株を買ってくれません。

特に、本物のプロが評価している
いいものをなかなか買ってくれない。

そのことは、以前、わたしの日記で、
ロンドンの日本株専門チームが、
数多く解散しているところでも書いたと思う。


外国人は、すくなくとも、今キャッシュがほしい。

この点は、最近、日経さんにも同じ論調の
コメントがあったと思う。

キャッシュにして、借金を返したい。


そうすると、円高になると外国人にとって都合がよい。

外国人は、日本の国際優良銘柄をたくさん持っているので、

円高になると、下をたたけます。


基本的に、円高になると
輸出関連の業績悪化懸念で売られているのではなく、

下をたたけるから、円高になると売られているのです。


このあたりも、投資家は、専門家と違うので、
正しく相場を理解する必要があります。


~ある野村のエコノミスト(少数派)から、聞きました。


われわれが、最も重視しているのは、

テクニカルでもなく
ファンダメンタルズでもなく
チャートでもなく

需給です。


売る人が多いと、株価は下がる。
買う人が多いと、株価は上がる。


証券会社の数少ない株にくわしい人は、
投資家のスキルにあわせて話をしてくれます。

スキルをあげたいものです。
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