長期投資家とは、『全ての投資家の投資収益は、長期的には潜在成長率＋アルファに収束する』ことを理解し、それで良しとしている方。

　こういう方々の資産構成は完璧に均等化され、ポジションは常に中立で、潜在成長率＋アルファを超える過剰なレバレッジも当然持ちません。

　つまりは、この上なくシンプル。

　投資について考えることは、潜在成長率の向上、、、ただそれだけが重要（本業所得も長期平均では潜在成長率次第です）。

　ゆえに、投資労力は最小化され、効率的な生産活動（本業）を楽しみ、お値打ち消費を謳歌するライフスタイルになる（質の高い消費が無ければ潜在成長率も伸びないし、幸福度も高まらないので）。

　でも、如何に個人が頑張ろうと、政治（特に経済政策）が悪いと、潜在成長率は伸びません。

　政治、特に経済政策に関心を持ち、ベストの経済政策を考え、それに最も近い政治家に投票し続けるし、互いにそういう啓蒙をし合う。　これも重要なことです。　長期投資家のみならず、全ての投資家にとって、非常に重要なことですが。

　マクロ分析がどの投資家にとっても重要なことは変わりませんが、長期投資家ではほぼそれだけが重要になります。

（補足）　投資収益の収益率は、長期的に潜在成長率＋アルファに収束するので、それを超える『良い生産活動』の収益率には負けます。　ゆえに、本業に注力する長期投資家の（長期平均の）総合収益率は、中短期投資家に勝つ（平均的に見て）ことになる。

（補足）　株式投資がETFだと一層、投資はシンプルで済みます。　但し、ETFが常に日経平均等にキッチリ連動してることが前提ですが、、、。　実際は、悲しいかな、そうならないでしょう。大事な局面では特に乖離するかもです。　大事な局面でだけ、個別投資に切り替えるのは結構、大変かも。