jojuさんのブログ
デレバレッジの増大、長期化?(金融政策の目的と評価)
ECBは今後の国債購入で非不胎化を検討とのこと。
やはり、前回バズーカでは不胎化してたわけですね。
これでは国債購入しても不良債権拡大は止まらず、ECBの資産が不良化するだけ。
何度も書いてるように、十分な金融緩和無くば、問題は解決しない。
不十分な金融緩和で、財政緊縮強要では、不良債権拡大は止まらず、デフォルト確率は高まる。
デフォルト確率が高まるような政策を行いつつ、デフォルト負担を民間に押しつけようとしているのだから、民間資金は離れ、一層デフォルト確率が高まる(ECBが民間銀に国債購入を代行させてる状態は異常であり、誤魔化しである)。
なぜ、このような馬鹿な政策が取られるか?
それはドイツが『目先の』『自国の』損失回避に拘泥してるからである。 その時々の個別問題しか見て無く、全体(個々の問題の関連性)を把握できてないからである。 周囲の批判、忠告に対し、却って意固地になるからである。 要するに、今のドイツ政権(メルケル)は救いがたいほど、経済音痴なのです。
ドイツ政権は、自国のバブリー化がイヤで不十分な金融緩和を続けさせ、借金回収を急いで財政緊縮を強要し、政府損失を過剰に渋って民間銀のデフォルト負担を高める、、、、正にド素人的、素人のおばちゃん的な対応である。 ユーロ解体に向かうように問題を悪化させつつ、ユーロ解体はいやだと言う矛盾(ユーロで通貨安の甘い汁を吸ってるからこその、ユーロ維持願望なのですが)。
さて、8月のECBは結局、リップサービスだけで終わりました。
これでハッキリ分かったことは、ECBはドイツの同意が無ければ何も出来ない、ということです。
金融緩和が中々進まない確率は高まった。 つまり、不良債権は減りにくく、デレバレッジ(欧州金融のデレバレッジやその玉突きデレバレッジ)の量・速度が高まる確率はアップです。
あと、FRBの緩和への慎重姿勢は、彼らが政策の優先順位を間違えていることを明示。
今は、バブルを畏れる時でなく、再度の景気後退を畏れるべきとき。
また、金融政策は、今の経済データに合わせるのでなく、それをどちらに向かわせるべきかを指向して実施すべき。
金融政策は株式市場以上にフォワードルッキングでないと、市場を不安定化させることになるのです。 これは経済ロスを無用に高め、終局的な緩和規模を増大させます。
グリーンスパンは経済データ把握で失敗したが(エキゾチック市場の見落とし)、バーナンキはフォワードルッキングで欠陥を抱えてます、たぶん(白川はそれ以前の問題で、金融政策の目的を理解していない、、通貨価値の適正化でなく、通貨価値の増大=労働価値・資産価値の減少、、を指向している)。
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総括的に言えば、目先は緩和拡大となる確率、当然大ですが、今般景気回復局面通しで見れば、緩和ペースの遅さがアシを引っ張る可能性大、ということです。
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