関西電力と中部電力は、原子力発電所の停止による燃料費の増加で赤字に陥っていますが、当面、電気料金の値上げはせず、そろって今期の期末配当を維持する考えを示しました。

　「安定的な配当をできるだけ維持していくことで、株主に応えていくということは非常に大事な経営判断のポイントと思っている」（関西電力・八木誠社長）

　関西電力の八木社長はこのように述べ、今年については経営の効率化で電気料金は上げず、今期の期末配当を維持する考えを示しました。ただ、来年の値上げについては、「仮定の話しなので答えは差し控える」と述べ、値上げする可能性に含みをもたせています。

　また、中部電力の水野明久社長は、「燃料費の負担はかなりのものがあるが、できるだけ長く現行料金を続ける努力をする」と述べ、当面、電気料金の値上げは行わない考えを示した上で、今年３月期に加え、来期以降も現状の配当を維持したいという考えを示しました。（16日22:03）