jojuさんのブログ
米国ジャンク債の高値と、欧州の日本化
米国の金融が緩んでることは間違いない。
しかし、それは実体経済がまだ弱いから。
実態経済の弱さに対し金融緩和を吹かしているから。
その結果、企業融資に十分回らない余剰資金が変なとこにまで流れ込んでる。
実態経済が過熱した結果での金融のゆるみではないのです。
だから、バブルではない。
実体経済回復と同時にジャンク債などのゆるみは漸次是正されていくでしょう。
今は、グリーンスパン時代の前回景気回復での、債券市場の低利安定(高値張り付き)と似た状況と思う。
先進国がかように大規模金融緩和になるのは、中国から依然、空洞化圧力、デフレ圧力が強くかかってるから(それは鋼材市況など見ると良く分かりますね)。
諸悪の根源は、世界第二の経済大国(中国)の通貨安固定政策にある。
通貨安固定政策の放置が、1990以降続く世界経済の中長期的な最大リスクです。
リーマンショックも欧州不良債権も、元を正せば中国発デフレに抗する(先進国の)巨大金融緩和に起因してます、、、日本のマスコミはなぜか、そこを書かない、もしくは米国や日本に責任転嫁の論説を張る(日本のマスコミって、ほんと不可解です)。
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今回の世界経済回復局面におけるマクロ経済の最大リスクは、欧州の金融緩和のとろさ、不良債権問題の長期化にある。
つまり、欧州の90年代日本化。
90年代日本の不良債権問題は、日本資金の世界からの引き上げ、本国回帰と、諸外国の金融緩和により世界経済から隔離されました。
今、それと同じことが起きているわけです。
欧州の不良債権問題を上手く隔離出来るか否か、が今後の世界経済を見るうえで重要。
諸外国の金融緩和が十分か否か、欧州資金の世界からの引き上げ(中南米向けとかは米国金融へのリンクが強いので注意)が急激にならないか、、そこがポイントになります
日米・新興国中銀が適正な金融緩和を続け、ECBが逆噴射しなければ変なことは起きないはずです。
メルケル首相のコメントも徐々にプラス方向に修正されてきており、欧州でマイナス方向の逆噴射が起きる確率は下がってます。
(補足) 欧州景気は、ガイトナーが米国同様の措置を取るように要請したときが分岐点でした。 欧州独自の方法にこだわりすぎた。 (国益に照らして)合理的な方策には積極的に追随すべきでした。
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