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スペイン:10~12月は中銀推計以上の落ち込み

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スペイン:リセッション悪化、10~12月は中銀推計以上の落ち込み

 

1月30日(ブルームバーグ):スペイン経済は2012年10-12月(第4四半期)に中央銀行の推計を超えるマイナス成長となり、リセッション(景気後退)が深刻化した。財政赤字削減の取り組みが内需の足かせとなった

 スペイン 統計局が30日発表した10-12月期の国内総生産(GDP)は前期比0.7%減。7-9月(第3四半期)は同0.3%減だった。 スペイン銀行(中銀)は23日、10-12月期のGDPは前期比0.6%減との推計を示していた。統計局によると、前年同期比では1.8%減。昨年1年間では1.37%のマイナス成長だった。

 欧州連合(EU)の欧州委員会は今週、スペインの財政赤字目標を緩和する可能性を示唆した。目標緩和は1年で4回目になる。ラホイ首相は在任1年目を26%という記録的高失業率の中で終えた。

 

 シティグループのシニアエコノミスト、ギヨーム・ムニュエ氏は「警戒が必要だ。内需の縮小は大幅で、2013年上期も同様の状態が続く公算だ」と指摘。市場の勢いが「経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)の大半を覆い隠している」と語った。

 統計発表後のマドリード時間午前9時18分現在、スペイン10年債利回りは5.14%。ユーロ導入後の最高は昨年7月に付けた7.75%。

 シティは今年のGDPが前年比2.2%減、財政赤字はGDPの6.3%、失業率は平均26.9%と予想している。 中銀は先週、2012年の内需は前年比3.9%減との見積もりを示していた。データによると昨年12月の小売売上高は前年同月比10.7%減と、エコノミスト予想以上の減少だった

 

 IHSグローバルのエコノミスト、ラジ・バディアニ氏は「リスクバランスは依然として下方向だ」として、「複数年にわたる厳しい緊縮財政策が個人消費に水を差した。高失業率と住宅の価値低下、過剰な債務水準の中で今後もこれは続くだろう」と分析した。

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