有賀泰夫の有望株リサーチ

●アルビス <7475>
―意外な相場に発展の可能性秘める―

　11月5日配信の当コラムで隠れた成長銘柄として、地域で展開する食品スーパーを推奨しました。

　その背景は、世の中が価値を認識していないものほど、株で儲けることができるというものです。

　ここにきて、全体相場の予想外の強さもあって、前回のコラムで紹介したベルク <9974> をはじめとする食品スーパーが次々と上昇し始めています。

　中でも、北陸のスーパー・アルビス <7475> の上昇には目覚ましいものがあります。これは、自社株買い公表に後押しされた面もありますが、新規地域への展開という新しい材料が発表されました。実はこの1ヵ月半ほどで45％も上昇しています。

　しかし、これだけ株価が上昇してもいまだにPERは14倍です。すると、何かあるのではないかと市場が考え、しかも割安ですから意外な相場に発展することがあります。去年、広島のスーパー・ハローズ <2742> は1,500円に過ぎなかった株価が半年で6,000円を超えました。

　まあそうは言っても冒険は嫌いという人は、前回推奨したベルクなどはまだまだ大きくは動いていませんから狙い目です。しかし、あえて火中の栗を拾うことをいとわない人には、アルビスにチャンスがあるでしょう。

(12月13日　記)

有賀泰夫（ありがやすお）
Ｈ＆Ｌリサーチ代表。新日本証券(現みずほ証券)に入社後、アナリストとしてクレディ・リヨネ証券に転職。現三菱UFJモルガンスタンレー証券を経て、09年4月に独立して、Ｈ＆Ｌリサーチを設立。ファンド向けアドバイスなどを行う。日本証券アナリスト協会検定会員。


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