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*13:07JST NSW Research Memo(7):2024年3月期は控えめな予想ながら、売上高・営業利益で過去最高更新の見通し
■NSW<9739>の今後の見通し
● 2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の情報サービス産業界においては、AIの進化に伴うDXのさらなる加速や、脱炭素化に向けた取り組みの拡大など、需要の底堅さが見られる一方で、半導体のグローバルな在庫調整や輸出管理の強化、原価高騰やインフレによる景気減速懸念からの新規投資抑制の動きなど、楽観できない材料も残る状況にある。このような状況の下、同社グループでは中期経営計画を推進し、事業の成長と変革を加速するとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組む計画だ。
2024年3月期の連結業績については、期初の業績予想を維持し、売上高48,500百万円(前期比5.0%増)、営業利益5,600百万円(同3.9%増)、経常利益5,650百万円(同3.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,950百万円(同3.4%減)を予想しており、売上高・営業利益は12期連続となる増収増益を見込んでいる。上半期の実績・伸び率に比べて慎重な計画であるが、金融引き締めの動き、中国の成長鈍化、ウクライナや中東の地政学リスクなどから景気下振れへの懸念が残るとして、経営環境の不透明さを保守的に織り込んでいるためだ。そのため、営業利益率は11.5%と同0.1ポイントの低下を見込んでいる。また当期純利益の減少予想は、前期の税効果がなくなるための反動減である。2024年3月期上期の実績に下期の期初計画を加えると、通期計画は十分に達成できる計算だ。同社は従来、期初には保守的な予想を発表する傾向が強いことから、2024年3月期通期についても計画を達成する可能性が高いと弊社では見ている。
セグメント別では、エンタープライズソリューションは、売上高15,900百万円(前期比7.6%増)、営業利益2,010百万円(同4.3%減)と増収減益を計画し、営業利益率は12.6%(同1.6ポイント低下)を見込んでいる。前期の減収を取り戻すことで増収を見込む一方、前期までのような高い利益率の維持は困難と見て減益を予想する。サービスソリューションは、売上高13,400百万円(同3.1%増)、営業利益780百万円(同53.2%増)と増収増益を計画し、営業利益率は5.8%(同1.9ポイント上昇)を見込んでいる。売上は堅調ながら、前期の不採算案件による影響を取り戻して正常な状態に戻ることで稼働率を上げて大幅増益を計画する。エンベデッドソリューションは、売上高10,100百万円(同3.1%増)、営業利益1,430百万円(同1.8%増)、営業利益率14.2%(同0.2ポイント低下)を、またデバイスソリューションは、売上高9,100百万円(同5.5%増)、営業利益1,380百万円(同0.4%増)、営業利益率15.2%(同0.8ポイント低下)を予想する。両セグメントの業績は市場動向次第であるが、受注残を着実に売上につなげ、生産性向上により高い利益率を維持する計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<AS>
● 2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の情報サービス産業界においては、AIの進化に伴うDXのさらなる加速や、脱炭素化に向けた取り組みの拡大など、需要の底堅さが見られる一方で、半導体のグローバルな在庫調整や輸出管理の強化、原価高騰やインフレによる景気減速懸念からの新規投資抑制の動きなど、楽観できない材料も残る状況にある。このような状況の下、同社グループでは中期経営計画を推進し、事業の成長と変革を加速するとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組む計画だ。
2024年3月期の連結業績については、期初の業績予想を維持し、売上高48,500百万円(前期比5.0%増)、営業利益5,600百万円(同3.9%増)、経常利益5,650百万円(同3.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,950百万円(同3.4%減)を予想しており、売上高・営業利益は12期連続となる増収増益を見込んでいる。上半期の実績・伸び率に比べて慎重な計画であるが、金融引き締めの動き、中国の成長鈍化、ウクライナや中東の地政学リスクなどから景気下振れへの懸念が残るとして、経営環境の不透明さを保守的に織り込んでいるためだ。そのため、営業利益率は11.5%と同0.1ポイントの低下を見込んでいる。また当期純利益の減少予想は、前期の税効果がなくなるための反動減である。2024年3月期上期の実績に下期の期初計画を加えると、通期計画は十分に達成できる計算だ。同社は従来、期初には保守的な予想を発表する傾向が強いことから、2024年3月期通期についても計画を達成する可能性が高いと弊社では見ている。
セグメント別では、エンタープライズソリューションは、売上高15,900百万円(前期比7.6%増)、営業利益2,010百万円(同4.3%減)と増収減益を計画し、営業利益率は12.6%(同1.6ポイント低下)を見込んでいる。前期の減収を取り戻すことで増収を見込む一方、前期までのような高い利益率の維持は困難と見て減益を予想する。サービスソリューションは、売上高13,400百万円(同3.1%増)、営業利益780百万円(同53.2%増)と増収増益を計画し、営業利益率は5.8%(同1.9ポイント上昇)を見込んでいる。売上は堅調ながら、前期の不採算案件による影響を取り戻して正常な状態に戻ることで稼働率を上げて大幅増益を計画する。エンベデッドソリューションは、売上高10,100百万円(同3.1%増)、営業利益1,430百万円(同1.8%増)、営業利益率14.2%(同0.2ポイント低下)を、またデバイスソリューションは、売上高9,100百万円(同5.5%増)、営業利益1,380百万円(同0.4%増)、営業利益率15.2%(同0.8ポイント低下)を予想する。両セグメントの業績は市場動向次第であるが、受注残を着実に売上につなげ、生産性向上により高い利益率を維持する計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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