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前週末7日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2022/10/11 05:30

JHD <2721>  345円 (+80円、+30.2%) ストップ高

 ジェイホールディングス <2721> [東証S]がストップ高。6日取引終了後、26年12月期までの今後4ヵ年を対象とする中期経営計画を策定したことを発表した。それによると、中期経営計画の最終年度である26年12月期には売上高20億円(前期実績は1億1600万円)、営業利益4億円(同1億2900万円の赤字)、ROE8%の達成を目標に掲げており、これがインパクトのある株価材料として投資資金を呼び込む格好となった。

コリー <4175>  1,554円 (+300円、+23.9%) ストップ高

 coly <4175> [東証G]がストップ高。6日の取引終了後、大手エンターテインメント企業とオリジナルオンラインゲームの企画、開発及び運営で協業することで取引契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。サービス開始は26年1月期を予定しており、同期以降の売り上げ計上を見込む。なお、23年1月期業績への影響はないという。

■太洋工業 <6663>  480円 (+80円、+20.0%) ストップ高

 太洋工業 <6663> [東証S]がストップ高。同社はフレキシブルプリント配線板(FPC)メーカーで多品種少量生産に強みを持つ。6日取引終了後、米国医療機器市場でのFPCの販路を新たに開拓したことを発表した。シリコンバレーに本拠を置く医療機器関連コンサルティング会社である米エムラヴィ社を通じ、米国の医療機器メーカー向けにFPCの販路を確立することに成功、今後は量産受注も見据えシェア拡大に向け期待が高まる状況となった。これを材料視する買いが集中した。同社株は9月27日にストップ高に買われる人気となったが、その後は急反落となり株価はほぼ往って来いの状態となっていた。ただ、短期間の乱高下で上値にシコリもみられないことから、値動きの軽さに着目した短期資金の再攻勢を誘う形となった。

エノモト <6928>  1,632円 (+240円、+17.2%)

 東証プライムの上昇率トップ。エノモト <6928> [東証P]が続急騰。マドを開けて1600円台半ばまで一気に浮上し、大底圏から25日・75日移動平均線をまとめて上抜く人気となった。半導体リードフレームやコネクタなど電子デバイスを手掛けるが業績は20年3月期以降、増収2ケタ増益を続けている。直近では6日付でSBI証券が投資判断を「買い」とし、目標株価3150円で新規カバレッジを行っており、これが材料視されて投資資金を呼び込む形となった。SBI証券では放熱性の高いパワー半導体用リードフレームの成長性を評価している。なお、PER6倍台、PBR0.5倍台、配当利回り3.6%台と株価指標面からも割安感が際立つ。

乃村工芸社 <9716>  1,047円 (+98円、+10.3%)

 東証プライムの上昇率2位。乃村工藝社 <9716> [東証P]が続急騰し年初来高値を更新した。6日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3-8月)連結決算が、売上高474億8400万円(前年同期比8.6%増)、営業利益10億4000万円(同13.1%増)、純利益8億3000万円(同14.8%増)と2ケタ増益となったことが好感された。前年同期に複数の大型案件を完工した博物館・美術館市場、博覧会・イベント市場などの売り上げが減少した一方、首都圏において大型商業施設の新装や改装が相次いだ複合商業施設市場や、テーマパーク施設やホテルのリニューアルなどを手掛けた余暇施設市場などの売り上げが増加し全体を牽引した。23年2月期通期業績予想は、売上高1100億円(前期比1.0%減)、営業利益45億円(同17.2%減)、純利益29億5000万円(同26.0%減)の従来見通しを据え置いている。

リプロセル <4978>  250円 (+18円、+7.8%)

 リプロセル <4978> [東証G]が5日続急伸。7日午前11時30分ごろ、同社の研究開発事業「筋萎縮性側索硬化症に対するヒトiPS細胞 由来グリア前駆細胞の細胞移植による細胞治療の企業治験開始のための研究開発」が日本医療研究開発機構(AMED)の公募事業に採択されたと発表しており、これを好感した買いが入った。同事業では、筋萎縮性側索硬化症に対するヒトiPS細胞由来グリア前駆細胞による細胞治療の臨床試験の開始を目指すとしている。22年度の交付金額は3999万9000円を予定。なお、正式な交付金額の確定は来年度以降に見込まれるため、同件による今23年3月期の連結業績予想に与える影響はないという。

コメ兵HD <2780>  3,255円 (+215円、+7.1%)

 コメ兵ホールディングス <2780> [東証S]が急反発。7日午前11時ごろ発表した9月度の月次売上高が前年同月比27.9%増と大幅増となり、引き続き増収基調であることが好感された。秋の大決算Bargain(バーゲン)を3~25日まで開催したことが寄与した。商材別では、宝石・貴金属の売上高構成比が前年同月より5ポイント上昇したが、時計は同6ポイント下落した。

アイリッジ <3917>  825円 (+53円、+6.9%)

 アイリッジ <3917> [東証G]が4日続急伸。7日正午ごろ、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が提供するAWSパートナーネットワーク(APN)において「AWSアドバンストティア サービスパートナー」に認定されたと発表しており、これが好感された。同社は18年に「AWSセレクトティアサービスパートナー」認定を取得し、小売流通、鉄道、金融機関を中心とした幅広い業界にAWSを活用したO2O/OMOアプリや周辺システムの開発・運用を支援してきたが、その後の体制強化と顧客満足度向上が認められ昇格したという。

ピクスタ <3416>  872円 (+49円、+6.0%)

 ピクスタ <3416> [東証G]が続急伸。7日の寄り前、人と見間違えるほど高品質な3DCGで制作された「フォトリアル・バーチャルヒューマン」素材の販売を開始すると発表しており、これが好材料視された。今回発売されるバーチャルヒューマン素材は対話AI・バーチャルヒューマンの企画・開発を行うCapex(キャペックス、東京都港区)と協業し、実在する人物モデルを被写体に撮影された写真などを、人物モデル本人の許諾を得たうえで組み合わせて加工したもの。ピクスタでは今回のバーチャルヒューマン素材の販売を通じて、既存の人物写真素材の顔を架空の人物(フォトリアル・バーチャルヒューマン)に加工して提供するサービスや、将来構想中の3DCG素材への事業拡大と併せて、3DCG人物モデル(バーチャルヒューマン)をキャスティングするサービスへの展開も視野に入れているという。

HIS <9603>  2,161円 (+90円、+4.4%)

 東証プライムの上昇率7位。エイチ・アイ・エス <9603> [東証P]が大幅反発。そのほか、KNT-CTホールディングス <9726> [東証S]をはじめ、オープンドア <3926> [東証P]、エアトリ <6191> [東証P]、HANATOUR JAPAN <6561> [東証G]など、旅行関連株が全般軟調相場のなか上昇した。今月11日から政府の観光支援策「全国旅行支援」が始まるほか、新型コロナウイルスの水際対策が緩和されることもあり、ここ株式市場でもリオープン(経済再開)に向けた期待が一段と高まっている。こうしたなか、7日は旅行関連に位置づけられる銘柄群を物色する動きが改めて強まった。

不二越 <6474>  3,905円 (+130円、+3.4%)

 不二越 <6474> [東証P]が大幅高で5日続伸。同社は6日取引終了後、22年11月期第3四半期累計(21年12月-22年8月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比22.3%増の129億8400万円となり、通期計画170億円に対する進捗率が76.4%と順調に推移していることが支えとなっているようだ。売上高は同10.9%増の1887億8500万円で着地。産業機械・市販分野の需要が回復・拡大し、建設機械分野の売り上げも堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

ファーマF <2929>  1,253円 (+39円、+3.2%)

 ファーマフーズ <2929> [東証P]が大幅続伸。7日午前9時30分ごろに自社株買いを発表したことが好感された。上限を27万株(発行済み株数の0.93%)、または3億円としており、取得期間は10月11日から24日まで。中期経営計画の進捗状況に照らした現在の株価水準などを総合的に考慮した結果としている。

青山商 <8219>  996円 (+26円、+2.7%)

 青山商事 <8219> [東証P]が続伸。7日午前10時30分ごろに発表した9月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェア事業の既存店売上高が前年同月比27.3%増と12ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。フォーマルを中心に好調に推移したという。なお、全店売上高は同27.4%増だった。

ローム <6963>  10,580円 (+230円、+2.2%)

 ローム <6963> [東証P]が5日続伸。6日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が2520億円から2595億円(前年同期比16.5%増)へ、営業利益が390億円から500億円(同44.9%増)へ、純利益が320億円から520億円(同68.8%増)へ上振れたようだと発表したことが好感された。電子化ニーズの高まりや新市場への参入、為替レートが想定よりも円安に推移したことなどを受けて売上高が計画を上回ったことに加えて、固定費の圧縮効果も寄与した。また、為替差益の発生も利益を押し上げた。

クレセゾン <8253>  1,823円 (+27円、+1.5%)

 クレディセゾン <8253> [東証P]が4日続伸。SMBC日興証券が6日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を1300円から1800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、リオープニングや物価高の影響を反映し、クレジットカードショッピング関連を上方修正したのに伴い、23年3月期純利益予想を373億円から387億円へ引き上げた。また、子会社アトリウムは賃貸レジデンス開発、事業不動産再生事業の好調が続くことを前提に23年3月期以降58億円の事業利益貢献を見込む。今後、不動産価値の顕在化や株主還元の強化を通じたROEの向上がみられれば、株価の評価余地は大きいとしている。

※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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