国際線の施設利用料2,570円也
*08/31 修正
■注目銘柄
┗日本空港ビルデング(9706)
日本を訪れる訪日旅行者が、過去最高ペースで増加しています。日本政府観光局が8月19日に発表した今年7月までの訪日旅行者数は、昨年を47%上回る1105万人と早くも1000万人を突破しました。
外国人増加の背景には、東南アジアからの旅行者に対して、ビザ発給要件の緩和(免除)したことや為替の円安などいくつか要因が挙げられますが、一つには都心に近い羽田空港の国際線発着枠が拡張されたことにあります。
羽田空港(国内線・国際線)の利用者数は、2015年に年間7,000万人を超え、成田空港の倍以上になっています。
日本空港ビルデングは、羽田空港の旅客ターミナルを運営するビルの大家です。空港の利用者から徴収する「旅客取扱施設利用料」が収益源となっています。
施設利用料なんて払った記憶がないという方も多いと思いますが、航空券を購入する際に、航空運賃に上乗せして徴収されています。
ターミナル旅客取扱施設利用料は、昨年4月の消費増税に合わせて一度引き上げられており、国際線(出発時)は2,570円と国内線(290円)の9倍近くにもなります。国際線利用者が増加すれば、その分収益が押し上げらる格好です。
4~6月期の営業利益は、前年比21.8%増の29億円と好調でした。会社では通期で1%の微増益を見込みますが、保守的で上方修正期待が期待できそうです。
16年3月期はターミナルビルの設備更新で費用は増加するものの、訪日客向けの免税品販売も好調なため、前期に続き連続最高益更新が視野に入りそうです。
また、浮動株が3.5%と少なく値動きは比較的軽いのが特徴です。4月の高値から株価は一時4割下落しており、そろそろリバウンドが期待できるのではないでしょうか。
小野山 功
■注目銘柄
┗日本空港ビルデング(9706)
日本を訪れる訪日旅行者が、過去最高ペースで増加しています。日本政府観光局が8月19日に発表した今年7月までの訪日旅行者数は、昨年を47%上回る1105万人と早くも1000万人を突破しました。
外国人増加の背景には、東南アジアからの旅行者に対して、ビザ発給要件の緩和(免除)したことや為替の円安などいくつか要因が挙げられますが、一つには都心に近い羽田空港の国際線発着枠が拡張されたことにあります。
羽田空港(国内線・国際線)の利用者数は、2015年に年間7,000万人を超え、成田空港の倍以上になっています。
日本空港ビルデングは、羽田空港の旅客ターミナルを運営するビルの大家です。空港の利用者から徴収する「旅客取扱施設利用料」が収益源となっています。
施設利用料なんて払った記憶がないという方も多いと思いますが、航空券を購入する際に、航空運賃に上乗せして徴収されています。
ターミナル旅客取扱施設利用料は、昨年4月の消費増税に合わせて一度引き上げられており、国際線(出発時)は2,570円と国内線(290円)の9倍近くにもなります。国際線利用者が増加すれば、その分収益が押し上げらる格好です。
4~6月期の営業利益は、前年比21.8%増の29億円と好調でした。会社では通期で1%の微増益を見込みますが、保守的で上方修正期待が期待できそうです。
16年3月期はターミナルビルの設備更新で費用は増加するものの、訪日客向けの免税品販売も好調なため、前期に続き連続最高益更新が視野に入りそうです。
また、浮動株が3.5%と少なく値動きは比較的軽いのが特徴です。4月の高値から株価は一時4割下落しており、そろそろリバウンドが期待できるのではないでしょうか。
小野山 功