東急レク、非開示だった前期経常は赤字転落、未定だった配当は20円減配

　東急レクリエーション <9631> [東証２] が2月8日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった20年12月期の業績予想は連結経常損益が13.8億円の赤字(前の期は17.5億円の黒字)に転落する見通しと発表した。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当は10円(前の期は30円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　 通期の連結業績につきましては、新型コロナウイルス感染症による影響を合理的に算定することが困難でありましたため、これまで未定としておりましたが、現時点で入手可能な情報や予測等を踏まえ、通期連結業績予想を算定いたしましたので、お知らせいたします。　 当社グループはお客様や従業員の安全を第一に考え、４月の政府による緊急事態宣言と自治体の休業要請を受けて大部分の施設にて臨時休業を実施いたしました。５月の緊急事態宣言解除後は、政府、自治体及び関係団体からのガイドラインに基づき、適切な感染対策に取り組んでまいりましたが、営業上の制約や感染不安による外出自粛などの影響により、映像事業やライフ・デザイン事業の売上高は大幅な減少となりました。また、上記１に記載の減損損失1,082百万円を含む特別損失1,119百万円を第４四半期に計上いたしましたが、2020年11月20日に公表しました「固定資産の一部譲渡及び特別利益の計上に関するお知らせ」にあります通り、特別利益を同四半期に計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、549百万円を計上する見込みとなっております。

　　 当社では、株主の皆さまに対する利益還元を経営の最重要課題のひとつと位置付けており、安定配当の維持・継続を基本方針とし、過去の実績、会社の財産状況、今後の展望および配当性向水準などを勘案して配当を決定いたしております。　 期末配当予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により通期業績予想を合理的に算出することが困難なことから未定としておりましたが、上記業績予想を踏まえ、配当予想を公表いたします。通期業績予想は上記のとおり、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、営業利益、経常利益ともに大幅な損失となる見通しであり、この厳しい経営環境は当面継続することが予想されます。このため、期末配当につきましては、財務体質の健全化、手元流動性の確保など経営の安定をはかることを最優先とする観点から、誠に遺憾ではございますが減配とさせていただき、１株当たり10円00銭を予定しております。