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イチネンホールディングスのニュース
*13:36JST イチネンHD Research Memo(6):2025年3月期は1.7%営業増益予想。保守的な前提から上振れの可能性も
■今後の見通し
イチネンホールディングス<9619>の2025年3月期の業績は、売上高が160,000百万円(前期比15.7%増)、営業利益が9,200百万円(同1.7%増)、経常利益が9,000百万円(同4.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が5,700百万円(同53.5%減)の予想となっている。主力の自動車リース関連が、前期に燃料販売の販売単価が好調だったことによる反動減等により減収減益となる見込みであるが、機械工具販売の回復、パーキングや農業関連の続伸により全体では営業増益を見込んでいる。しかし、全体的に各事業の前提をかなり保守的に見ている印象で、今後の状況によっては計画より上振れする可能性もありそうだ。
(1) 自動車リース関連事業
自動車リース関連事業はセグメント売上高58,536百万円(前期比0.2%減)、セグメント利益4,804百万円(同17.1%減)を見込んでいる。前期に燃料給油カードの販売単価が好調だったことによる反動減、車両販売の販売台数及び販売単価の減少を見込んでいる。また、メンテナンス原価及び各種仕入価格の上昇により利益は減少すると予想される。
(2) ケミカル事業
ケミカル事業においては、セグメント売上高12,074百万円(同1.3%増)、セグメント利益1,032百万円(同3.3%増)を見込んでいる。新規顧客の開拓、脱炭素を見据えた新製品の開発、海外展開を強化することで増収増益を計画している。
(3) パーキング事業
セグメント売上高8,106百万円(同8.1%増)、セグメント利益1,157百万円(同3.2%増)を見込んでいる。新紙幣対応、キャッシュレス化、フラップレス化、老朽化設備のリニューアル等の投資を推進することから、売上の増加に比べて利益の伸びが低くなっている。これらを実行することで、中期的な目標として売上高100億円、営業利益15億円、駐車場ヶ所数2,500ヶ所を目指す。
(4) 機械工具販売事業
セグメント売上高39,111百万円(同8.1%増)、セグメント利益661百万円(同72.1%増)を見込んでいる。施策としては、取扱商品を拡大すると同時に利益率の高いオリジナル製品の拡充、ネット販売強化、海外展開強化、組織再編による収益力の強化に取り組む方針だ。
(5) 合成樹脂事業
セグメント売上高19,800百万円(同14.2%増)、セグメント利益286百万円(同15.8%減)を見込んでいる。次世代型遊技機向け部材の提案・販売強化、リサイクル樹脂等の販売を強化する。また自動車用内外装部品の販売を強化することで増収を図るが、販管費の増加により利益は減少する計画だ。
(6) 農業関連
セグメント売上高21,417百万円(同277.5%増)、セグメント利益1,005百万円(同501.0%増)を見込んでいる。農作物の収穫量増加、農作物の加工品開発の強化、肥料の取り扱いアイテムの販売強化などを進め、増収増益を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
イチネンホールディングス<9619>の2025年3月期の業績は、売上高が160,000百万円(前期比15.7%増)、営業利益が9,200百万円(同1.7%増)、経常利益が9,000百万円(同4.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が5,700百万円(同53.5%減)の予想となっている。主力の自動車リース関連が、前期に燃料販売の販売単価が好調だったことによる反動減等により減収減益となる見込みであるが、機械工具販売の回復、パーキングや農業関連の続伸により全体では営業増益を見込んでいる。しかし、全体的に各事業の前提をかなり保守的に見ている印象で、今後の状況によっては計画より上振れする可能性もありそうだ。
(1) 自動車リース関連事業
自動車リース関連事業はセグメント売上高58,536百万円(前期比0.2%減)、セグメント利益4,804百万円(同17.1%減)を見込んでいる。前期に燃料給油カードの販売単価が好調だったことによる反動減、車両販売の販売台数及び販売単価の減少を見込んでいる。また、メンテナンス原価及び各種仕入価格の上昇により利益は減少すると予想される。
(2) ケミカル事業
ケミカル事業においては、セグメント売上高12,074百万円(同1.3%増)、セグメント利益1,032百万円(同3.3%増)を見込んでいる。新規顧客の開拓、脱炭素を見据えた新製品の開発、海外展開を強化することで増収増益を計画している。
(3) パーキング事業
セグメント売上高8,106百万円(同8.1%増)、セグメント利益1,157百万円(同3.2%増)を見込んでいる。新紙幣対応、キャッシュレス化、フラップレス化、老朽化設備のリニューアル等の投資を推進することから、売上の増加に比べて利益の伸びが低くなっている。これらを実行することで、中期的な目標として売上高100億円、営業利益15億円、駐車場ヶ所数2,500ヶ所を目指す。
(4) 機械工具販売事業
セグメント売上高39,111百万円(同8.1%増)、セグメント利益661百万円(同72.1%増)を見込んでいる。施策としては、取扱商品を拡大すると同時に利益率の高いオリジナル製品の拡充、ネット販売強化、海外展開強化、組織再編による収益力の強化に取り組む方針だ。
(5) 合成樹脂事業
セグメント売上高19,800百万円(同14.2%増)、セグメント利益286百万円(同15.8%減)を見込んでいる。次世代型遊技機向け部材の提案・販売強化、リサイクル樹脂等の販売を強化する。また自動車用内外装部品の販売を強化することで増収を図るが、販管費の増加により利益は減少する計画だ。
(6) 農業関連
セグメント売上高21,417百万円(同277.5%増)、セグメント利益1,005百万円(同501.0%増)を見込んでいる。農作物の収穫量増加、農作物の加工品開発の強化、肥料の取り扱いアイテムの販売強化などを進め、増収増益を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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