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イチネンホールディングスのニュース
■今後の見通し
1. 2021年3月期の業績見通し
進行中の2021年3月期予想についてイチネンホールディングス<9619>は、「新型コロナウイルス感染症の影響により、現時点においてその影響額を合理的に見積もることが困難であるため、予想発表は未定とする。今後、業績予想の算定が可能となった段階で、速やかに公表する」と述べている。
将来に向けて農業にも展開
2. 最近の新しい展開・施策
同社は、2016年3月期から現在にかけて、以下のような新しい事業展開、施策を実行している。これらの展開や施策は、即座に同社の収益に貢献するものではないが、将来に対する布石(投資)と言え、楽しみであり今後も注目する必要はありそうだ。
(1) 農業の進展
同社は将来、農業を事業として行うことを視野に、2016年3月に子会社(株)イチネン農園を設立し、2016年11月にミニトマトの初出荷を行った。さらに2017年1月には、同社と高知県、日高村、JA高知県の4機関で、高知県日高村にてミニトマトの栽培施設を建設し事業規模を拡大、円滑に推進するための連携協定を締結したが、まずは0.5haのハウスでミニトマトの出荷を開始し、さらに2018年8月には第2期工事(2.1ha)が完成したことで、出荷量が大幅に増加した。販路については、大部分をJA高知県経由で出荷しており、レストラン・地元直売所へも一部出荷している。より高く販売できるルートを確保すべく直販先の開拓を続けている。
2020年3月期には、イチネン高知日高村農園において、下期から始まった今作の生産量・販売量が当初計画を上回り、順調に規模が拡大している。
(2) 機械工具販売子会社の統合
同社は過去数年、機械工具販売会社を積極的にM&Aにより取得し子会社化してきた。しかしなかには仕入先や販売先が重複していた部分も多くあったことから、これら子会社の統合を実施した。前述のように2018年8月にトヨシマの事業を吸収分割により継承したが、2019年4月1日付でトヨシマを存続会社としてイチネン前田、イチネンミツトモ、ゴンドー、イチネンSHOKOの4社を吸収合併し、イチネンMTMに商号変更した。この整理統合により、重複していた仕入先や販売先だけでなくコスト面での整理統合も進め、利益率を改善する方針だ。さらに2019年11月にはアクセスを吸収分割により子会社化し、当部門の強化を進めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
1. 2021年3月期の業績見通し
進行中の2021年3月期予想についてイチネンホールディングス<9619>は、「新型コロナウイルス感染症の影響により、現時点においてその影響額を合理的に見積もることが困難であるため、予想発表は未定とする。今後、業績予想の算定が可能となった段階で、速やかに公表する」と述べている。
将来に向けて農業にも展開
2. 最近の新しい展開・施策
同社は、2016年3月期から現在にかけて、以下のような新しい事業展開、施策を実行している。これらの展開や施策は、即座に同社の収益に貢献するものではないが、将来に対する布石(投資)と言え、楽しみであり今後も注目する必要はありそうだ。
(1) 農業の進展
同社は将来、農業を事業として行うことを視野に、2016年3月に子会社(株)イチネン農園を設立し、2016年11月にミニトマトの初出荷を行った。さらに2017年1月には、同社と高知県、日高村、JA高知県の4機関で、高知県日高村にてミニトマトの栽培施設を建設し事業規模を拡大、円滑に推進するための連携協定を締結したが、まずは0.5haのハウスでミニトマトの出荷を開始し、さらに2018年8月には第2期工事(2.1ha)が完成したことで、出荷量が大幅に増加した。販路については、大部分をJA高知県経由で出荷しており、レストラン・地元直売所へも一部出荷している。より高く販売できるルートを確保すべく直販先の開拓を続けている。
2020年3月期には、イチネン高知日高村農園において、下期から始まった今作の生産量・販売量が当初計画を上回り、順調に規模が拡大している。
(2) 機械工具販売子会社の統合
同社は過去数年、機械工具販売会社を積極的にM&Aにより取得し子会社化してきた。しかしなかには仕入先や販売先が重複していた部分も多くあったことから、これら子会社の統合を実施した。前述のように2018年8月にトヨシマの事業を吸収分割により継承したが、2019年4月1日付でトヨシマを存続会社としてイチネン前田、イチネンミツトモ、ゴンドー、イチネンSHOKOの4社を吸収合併し、イチネンMTMに商号変更した。この整理統合により、重複していた仕入先や販売先だけでなくコスト面での整理統合も進め、利益率を改善する方針だ。さらに2019年11月にはアクセスを吸収分割により子会社化し、当部門の強化を進めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
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