四国電、非開示だった今期経常は64％減益、未定だった配当は30円実施

　四国電力 <9507> が11月24日後場(13:30)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比64.2％減の100億円に落ち込む見通しと発表した。

　同時に、従来未定としていた今期の年間配当は30円(前期は30円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高は、2020年4月の送配電事業の法的分離へ対応するために、会社分割による方法で一般送配電事業等を当社の完全子会社である「四国電力送配電株式会社」に承継したことなどにより、前年度に比べ、763億円減の5,700億円と予想しています。利益については、前述の会社分割による影響に加えて、伊方発電所3号機の稼働減等により需給関連収支が悪化することなどから、前年度に比べ、営業利益は297億円減益の△100億円、経常利益は269億円減益の△75億円、当期純利益は200億円減益の△55億円と予想しています。

　当社は、安定的な配当の実施を株主還元の基本とし、業績水準や財務状況、中長期的な事業環境などを総合的に勘案して判断することとしております。　　2021年3月期の期末配当予想につきましては、伊方発電所3号機の運転再開時期を見通すことが難しいことなどから「未定」としておりました。こうした中、当社が広島高等裁判所で係争中である同機の運転差止仮処分命令に係る異議審について、先月の進行協議により、来年3月に決定がなされる予定となりました。これを受けて、同機の年度内の停止を前提とした業績予想をもとに、株主還元方針を踏まえ、前期実績と同額の1株当たり15円といたします。