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カドカワ、今期最終を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2019/02/13 15:30
 カドカワ <9468> が2月13日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は21.6億円の赤字(前年同期は17億円の黒字)に転落した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の54億円の黒字→43億円の赤字(前期は10.3億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の32.8億円の黒字→64.1億円の赤字(前年同期は7.1億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終損益は42.8億円の赤字(前年同期は0.4億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、売上営業利益率は前年同期の0.2%→0.6%に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 平成31年3月期通期連結業績予想数値の修正理由 出版については、書籍、雑誌が当初予想を下回る見込みであるものの、電子書籍・電子雑誌が好調に推移することで、売上高は116,900百万円(期初予想比2.1%減)となる見通しです。映像・ゲームについては、アニメやフロム・ソフトウェア、スパイク・チュンソフトのゲームが好調だったものの、11月29日にドワンゴがリリースした位置情報ゲーム「テクテクテクテク」が期待値を大きく下回る見込みとなり、その他のオリジナルゲームについても、開発の遅れによりサービス開始時期が来期に後ろ倒しとなっていることから売上高は47,000百万円(期初予想比16.5%減)となる見通しです。Webサービスにおいても、「テクテクテクテク」による収益計上を見込んでおりましたが、期待値を大きく下回ることになる見通しです。また、「niconico」において「ギフト」等の新サービスによる都度課金の収益貢献を見込んでおりましたが、想定を下回る見込みとなることから、売上高は25,500百万円(期初予想比26.7%減)となる見通しです。 これらにより、売上高は207,000百万円(期初予想比10.4%減)、営業利益は1,900百万円(期初予想比76.3%減)、経常利益は2,900百万円(期初予想比68.1%減)となる見通しです。加えて、ドワンゴにおいて固定資産の減損損失3,799百万円を当第3四半期に特別損失として計上したため、親会社株主に帰属する当期純損失は4,300百万円(期初予想は親会社株主に帰属する当期純利益5,400百万円)となる見通しです。平成31年3月期通期個別業績予想数値の修正 子会社からの経営指導料収入の減少により売上高は5,740百万円(期初予想比4.7%減)となりました。また、カドカワの管理部門において当初予定していた費用等を効果的に削減できる見込みとなったこと等により経常利益は1,530百万円(期初予想比12.5%増)となる見通しです。一方、ドワンゴ株式の評価損14,905百万円を当第3四半期に特別損失として計上したため、当期純損失は15,700百万円(期初予想は当期純利益1,370百万円)となる見通しです。 なお、個別決算上に計上される関係会社株式評価損は、連結決算においては関係会社の業績数値を四半期毎に取り込み済みであり、連結業績への影響はありません。
配信元: 株探
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