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宇徳のニュース
■業績動向
1. 2018年3月期の連結業績
(1) 業績概要
宇徳<9358>の2018年3月期の連結業績は、営業収入が前期比9.5%増の55,870百万円と過去最高を更新した。営業利益が同10.4%増の3,215百万円、経常利益が同12.1%増の3,426百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.0%増の2,366百万円となった。計画比では、営業収入が0.9%減とほぼ見合いとなり、営業利益が19.1%増、経常利益は18.2%増、当期純利益が24.5%増の好業績であった。
(2) 事業別動向
a) 港湾事業
当期における港湾事業は、営業収入が前期比微増の23,563百万円、経常利益は同14.9%増の2,465百万円といずれも過去最高水準を更新した。営業収入経常利益率は、前年同期の9.2%から10.5%へ上昇した。同利益率は良いときでも10%そこそこだ。当期は、自前の労働力でカバーできるワークロードで、しかもオペレーションがほぼスケジュールどおりとなるという好条件に恵まれた。
b) プラント・物流事業
プラント・物流事業は、収益面で港湾事業と明暗を分けた。営業収入は前期比17.3%増の31,826百万円と大幅に伸び、経常利益は同10.6%増の891百万円であった。プラントは、国内では火力発電の増設工事、一般橋梁工事など細かな案件を積み上げた。海外では、マレーシアにおけるエチレン分解炉組立工事が本格的に始まった。物流事業におけるJEXの一部事業の譲受による寄与は、前下期から始まったため、今期はフルに寄与した。しかし、309百万円の貸倒引当金繰入額の計上を余儀なくされ、営業収入経常利益率は2.8%にとどまった。
2. 財務状況とキャッシュ・フロー計算書
2018年3月期末の総資産は、41,479百万円と前期末比2,528百万円増加した。流動資産は、2,216百万円増加し24,546百万円となった。受取手形及び営業未収入金、関連会社短期貸付金が増えた。固定資産は16,933百万円と前期末比313百万円増加した。無形固定資産ののれんの償却が進んだが、投資その他の資産が増加した。負債合計は前期末比350百万円増の11,260百万円となった。有利子負債は、同84百万円減の1,086百万円とさらに縮小した。流動比率が316.9%、自己資本比率72.7%と財務の安全性は極めて高い。
当期末における現金及び現金同等金の残高は、3,077百万円と前期末比238百万円増加した。営業活動によるキャッシュ・フローの収入は4,287百万円となった。主なプラス要因は、税金等調整前当期純利益の3,666百万円、減価償却費の1,567百万円、のれん償却額の95百万円と貸倒引当金の増加424百万円であった。投資活動によるキャッシュ・フローは、3,589百万円の支出となった。主なマイナス要因は、有形固定資産の取得による支出1,471百万円と貸付による支出13,418百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは、598百万円の支出であった。配当金の支払額388百万円が主なマイナス要因となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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1. 2018年3月期の連結業績
(1) 業績概要
宇徳<9358>の2018年3月期の連結業績は、営業収入が前期比9.5%増の55,870百万円と過去最高を更新した。営業利益が同10.4%増の3,215百万円、経常利益が同12.1%増の3,426百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.0%増の2,366百万円となった。計画比では、営業収入が0.9%減とほぼ見合いとなり、営業利益が19.1%増、経常利益は18.2%増、当期純利益が24.5%増の好業績であった。
(2) 事業別動向
a) 港湾事業
当期における港湾事業は、営業収入が前期比微増の23,563百万円、経常利益は同14.9%増の2,465百万円といずれも過去最高水準を更新した。営業収入経常利益率は、前年同期の9.2%から10.5%へ上昇した。同利益率は良いときでも10%そこそこだ。当期は、自前の労働力でカバーできるワークロードで、しかもオペレーションがほぼスケジュールどおりとなるという好条件に恵まれた。
b) プラント・物流事業
プラント・物流事業は、収益面で港湾事業と明暗を分けた。営業収入は前期比17.3%増の31,826百万円と大幅に伸び、経常利益は同10.6%増の891百万円であった。プラントは、国内では火力発電の増設工事、一般橋梁工事など細かな案件を積み上げた。海外では、マレーシアにおけるエチレン分解炉組立工事が本格的に始まった。物流事業におけるJEXの一部事業の譲受による寄与は、前下期から始まったため、今期はフルに寄与した。しかし、309百万円の貸倒引当金繰入額の計上を余儀なくされ、営業収入経常利益率は2.8%にとどまった。
2. 財務状況とキャッシュ・フロー計算書
2018年3月期末の総資産は、41,479百万円と前期末比2,528百万円増加した。流動資産は、2,216百万円増加し24,546百万円となった。受取手形及び営業未収入金、関連会社短期貸付金が増えた。固定資産は16,933百万円と前期末比313百万円増加した。無形固定資産ののれんの償却が進んだが、投資その他の資産が増加した。負債合計は前期末比350百万円増の11,260百万円となった。有利子負債は、同84百万円減の1,086百万円とさらに縮小した。流動比率が316.9%、自己資本比率72.7%と財務の安全性は極めて高い。
当期末における現金及び現金同等金の残高は、3,077百万円と前期末比238百万円増加した。営業活動によるキャッシュ・フローの収入は4,287百万円となった。主なプラス要因は、税金等調整前当期純利益の3,666百万円、減価償却費の1,567百万円、のれん償却額の95百万円と貸倒引当金の増加424百万円であった。投資活動によるキャッシュ・フローは、3,589百万円の支出となった。主なマイナス要因は、有形固定資産の取得による支出1,471百万円と貸付による支出13,418百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは、598百万円の支出であった。配当金の支払額388百万円が主なマイナス要因となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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