日通、今期経常を29％上方修正

　日本通運 <9062> が1月29日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.6％増の528億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の590億円→760億円(前期は574億円)に28.8％上方修正し、増益率が2.7％増→32.3％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の349億円→519億円(前年同期は246億円)に48.7％増額し、増益率が41.9％増→2.1倍に拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比62.5％増の287億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.0％→5.3％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　連結及び個別の売上高、営業利益、経常利益、並びに連結の親会社株主に帰属する当期純利益、個別の当期純利益につきましては、国際貨物の輸送需要の伸長、各種費用の削減効果が想定以上に推移し、前回発表予想を上回ることが想定されますので、業績予想数値を修正いたしました。また、新型コロナウイルス感染症拡大による当社グループの事業への影響は、前回発表予想と同様に2021年3月期末まで縮小しながらも継続すると想定して、業績予想に織り込んでおります。なお、新型コロナウイルス感染症拡大によるロックダウンなどの大規模な社会的制限について、想定、反映はしておりません。　※本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現時点で入手可能な情報に基づいて判断し作成したものであり、リスクや不確定要素を含んでおり、実際の業績は予想数値と異なる場合があります。