前引け：ドイツ政府がギリシャ支援を検討で5日ぶりに反発

　前引けの日経平均株価は102.88円高の10035.78円と反発、TOPIXは7.26ポイント高の888.83ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は986、値下がり銘柄数は538、出来高は概算で9億3771万株、売買代金は6005億円でした。

　10日の東京株式市場は買い先行スタート。ドイツ政府などがギリシャ支援を検討との報道で、欧米株が上昇したことを好感して日経平均株価は5日ぶりの反発。

　9日に業績上方修正を発表した日産自動車<7201.T>が注目されています。400億円の赤字予想が一気に350億円の黒字転換、自動車生産の回復が数字に表れた格好が評価されて、株価は3％を超える上昇。一方で、トヨタ<7203.T>に続きホンダ<7267.T>のリコール問題が報じられていますが、株価は小幅高となっています。

　ただ、東証一部の値上がり率ランキングには、JAL<9205.T>を除いて上方修正が手掛かりに大幅高の河合楽器<7952.T>、ゼクス<8913.T>、有沢製作所<5208.T>、東海観光<9704.T>など主力銘柄でない物が多いため、機関投資家好みよりも個人投資家が短期で投資する銘柄が動いているという印象です。

　アナリストからのレーティング格上げ銘柄も値動きがよく、ＯＢＡＲＡ<6877.T>は東海東京調査センターからレーティングを2段階格上げされたことを好感して、2日大幅続伸。ニチハ<7943.T>、ショーボンドHD<1414.T>は野村證券の投資判断格上げを好感して上昇。日本航空電子<6807.T>は三菱UFJ証券が格上げしたことで大幅高となりました。

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