大京、１０年３月期黒字転換、不動産管理事業が好調、不動産販売事業の赤字幅も縮小

　大京は１２日引け後に１０年３月期決算を発表。１０年３月期連結は黒字転換し、営業損益９０億９８００万円の黒字（前期は４４０億７５００万円の赤字）、最終損益６３億７００万円の黒字（同５６４億１４００万円の赤字）となった。

　不動産管理事業、請負工事事業が好調に推移した。不動産管理事業の営業利益は前期比５５．０％増の５５億５８００万円。管理戸数の増加や、連結子会社化したオリックス・ファシリティーズ、Ｊ・ＣＯＭＳの業績が寄与した。請負工事事業の営業利益は同２５．０％増の３４億４８００万円。大規模修繕工事が堅調に推移した。

　主力の不動産販売事業は２０億７０００万円の営業赤字となった。マンション販売戸数が前期比１０８５戸減の５５５９戸と厳しい環境が続いたが、巨額の棚卸し資産評価損を計上した前期（５０４億３６００万円の赤字）からは赤字幅が縮小した。

　１１年３月期連結営業利益予想は前期比３７．４％増の１２５億円。人件費の増加により不動産管理事業で営業減益を想定する一方で、不動産販売事業では経費削減により営業黒字転換を見込む。不動産管理事業の営業利益予想は前期比６．４％減の５２億円、不動産販売事業の営業利益予想は３４億円。

　１２日終値は３円安の１９０円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社