15日にクレディア向け融資に回収遅滞の恐れがあると
発表済みの清水銀行(8364)は18日、
07年９月中間期の連結業績予想を修正した。
22億5700万円の引き当て処理により、
純利益は前年同期比56％減の６億円になる見通し。
従来予想は20％増の16億5000万円だった。
08年３月期の連結純利益は前期比34％減20億円と、
従来予想から13億円減額修正した。



１５日に、クレディアの債権について
一部取り立て不能および遅延のおそれが生じていると発表。

清水銀のクレディアに対する貸出金は２３億６８００万円
（９月１４日現在）。債権額のうち担保・引当金などにより
保全されていない２２億５７００万円については、
今０８年３月期の９月中間期に引当処理予定。
中間、通期の業績予想については確定次第公表。

静岡銀行は１８日、クレディアが１４日に
民事再生手続き申し立てを行ったことに伴い、
同社に対する債権について一部取り立て不能
および取り立て遅延のおそれが生じていると発表。
公表済みの今０８年３月期の９月中間期業績予想の変更はないと。

複数の地方銀行で、14日に民事再生手続きの開始を申請した
消費者金融、クレディア(8567)向け融資に回収遅滞の恐れが
発生している。東和銀行(8558)は18日、
クレディア向け融資23億円が、取り立てができないか
遅れる可能性があると発表した。
2007年９月中間期での全額処理を予定している。
同行は、中間期業績の予想についてまとまり次第、
公表するとしている。

岐阜銀行(8528)は18日、クレディア向け融資額は
15億2500万円としたうえで、07年９月中間期の
連結業績予想を修正した。純利益は前年同期比９％減の
11億2500万円になる見通し。
従来予想は２％増の12億5500万円だった。
同時に発表した08年３月期の連結純利益予想は、
前期比47％減の21億円となる見通し。
従来予想から７億9000万円減額修正した。


クレディアが民事再生法――環境激変、銀行が敬遠、
金利下げ・総量規制・過払い返還。
資金繰りに窮す

「銀行からの借り入れが困難で新規融資も借り換えも受けられなくなった」
　クレディアの取引金融機関は地元の静岡県の地方銀行など約九十社。だが追加融資に応じる金融機関はなく、債務返済が手元資金を上回る状態に陥ったのが民再法申請の直接の原因だ。貸付上限金利の引き下げ、総量規制、利息返還請求という「三重苦」（石尾社長）を抱える消費者金融への融資は、銀行にとって貸倒引当金積み増しなど自らの懐も痛めかねない。業界の環境悪化を受けた銀行融資の絞り込みの直撃を受けた格好。