三谷産が３日続伸、第３四半期４５．９％営業減益も原薬製造の新工場に期待

　三谷産業<8285.T>が３日続伸、一時前日比３１円高の４９０円まで買われている。同社は２７日取引終了後、今１５年３月期第３四半期累計（１４年４月～１２月）の連結決算を発表。売上高４７２億５５００万円（前年同期比１．３％増）、営業利益２億３０００万円（同４５．９％減）、純利益５億６５００万円（同２．１倍）となった。化学品関連事業や住宅設備工事関連事業などの減少を、その他のセグメントでの増加でカバーできなかったことが営業利益での大幅な減益の要因となっている。化学品関連事業については、医薬品向け原薬製造の新工場が、昨年５月竣工以降に薬事法に基づく試験運転・手続きを行う一方、減価償却費を２億７６００万円計上している。新工場での試験運転・手続きは、当初予定より前倒しできており、第４四半期から、順次量産開始となる見込みで、今後これが売り上げに貢献しそうだ。
　通期業績は売上高７１８億円（前期比５．５％増）、営業利益１５億７０００万円（同６．３％増）、純利益１０億７０００万円（同３．８％増）と従来見通しを据え置いた。

三谷産の株価は１０時５１分現在４９０円（△３１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）