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サンワテクノスのニュース
■業績の動向
2. 部門別の詳細
前述のようにサンワテクノス<8137>は電機・電子・機械の3部門から成っている。2019年3月期第2四半期の部門別動向は以下のとおり。
(1) 電機部門
売上高は前年同期比7.6%増の13,332百万円となった。日本と欧米においてFPD関連業界向けの売上高が伸びたほか、日本においては半導体関連業界向けの売上高も増加した。しかしながらアジアにおいて産業機械業界向けの売上高が減少した。
(2) 電子部門
売上高は前年同期比6.4%増の53,553百万円となった。日本においては自動車関連業界向けとFPD関連業界向けの販売が増加した。海外ではアジアと欧米の両地域において産業機械業界向けの販売が増加した。
(3) 機械部門
売上高は前年同期比14.3%増の5,278百万円となった。日本において自動車関連、産業機械、及びアミューズメントの各業界向けに販売を伸ばした。海外では、アジアで産業機械業界向けに、欧米で自動車関連業界向けに、それぞれ売上が伸びた。
3. 地域別の詳細
地域別セグメントでは、日本、アジア、欧米の3セグメントとも前年同期比で増収増益となった。
(1) 日本
売上高57,653百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益1,065百万円(同13.9%増)となった。自動車関連、半導体関連、産業機械といった主力ユーザーの各業界を始めとして幅広い業界で、電機・電子・機械の3部門の商材がそれぞれの強みを生かして販売を伸ばした。
(2) アジア
売上高18,646百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益778百万円(同15.5%増)となった。前年同期と比較して2019年3月期第2四半期は伸び率が大きく鈍化したが、産業機械業界向けに電子部品や生産設備の販売を伸ばし、前年同期比増収・増益を確保した。域内の最大市場である中国の個別データは開示されていないが、世の中一般や主要顧客の動向から推測すると、中国向けは苦戦し、それが増収率の大幅鈍化につながったものと弊社では推測している。
(3) 欧米
売上高4,204百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益275百万円(同69.2%増)となった。FPD関連業界、自動車関連業界、産業機械業界の各業界向けに順調に売上を伸ばした。前年同期において98.6%増収と一気に売上高を拡大したが、2019年3月期はそこからさらに2ケタの増収となり、欧米のビジネスが着実に拡大していることがうかがえる内容だった。利益の面でも利益率が6.5%となり全セグメントで最も高い値となった。
以上の部門別、地域別動向を需要先別にまとめると、地域・国ごとに主要産業や産業構造に大きな差があることや、販売地域別内訳として国内が圧倒的に多いため単純比較はできないが、主力の日本市場において増収を確保した製品・需要先が多い点は同社の収益安定性の高さを示唆するものと言えるだろう。また、時系列の変化を見ると、日本の自動車関連業界(電子)、半導体関連業界(電機)、FPD関連業界(電機)や、アジアの産業機械業界(電子)、欧米のFPD関連業界(電機)の各業界向けの売上高が2018年3月期に引き続き増収基調を維持している。
売上高の業界別内訳の推移は、最も構成比が高いのはFA・産業機器で変化はないが、その割合はここ数年低下基調にある。反対に構成比が急上昇しているのが自動車(車載)だ。これは自動車関連の中の各種車載製品業界向けを表している。同社の3部門の中の電子部門から部材や電子部品が納入されているとみられる。5つの業界は安定的に構成比が上位にあるが、これらの前期比伸び率はいずれも上昇もしくは横ばいが続いている。そうしたなかで構成比を急上昇させている自動車(車載)はそれだけ成長が高いことを意味している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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2. 部門別の詳細
前述のようにサンワテクノス<8137>は電機・電子・機械の3部門から成っている。2019年3月期第2四半期の部門別動向は以下のとおり。
(1) 電機部門
売上高は前年同期比7.6%増の13,332百万円となった。日本と欧米においてFPD関連業界向けの売上高が伸びたほか、日本においては半導体関連業界向けの売上高も増加した。しかしながらアジアにおいて産業機械業界向けの売上高が減少した。
(2) 電子部門
売上高は前年同期比6.4%増の53,553百万円となった。日本においては自動車関連業界向けとFPD関連業界向けの販売が増加した。海外ではアジアと欧米の両地域において産業機械業界向けの販売が増加した。
(3) 機械部門
売上高は前年同期比14.3%増の5,278百万円となった。日本において自動車関連、産業機械、及びアミューズメントの各業界向けに販売を伸ばした。海外では、アジアで産業機械業界向けに、欧米で自動車関連業界向けに、それぞれ売上が伸びた。
3. 地域別の詳細
地域別セグメントでは、日本、アジア、欧米の3セグメントとも前年同期比で増収増益となった。
(1) 日本
売上高57,653百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益1,065百万円(同13.9%増)となった。自動車関連、半導体関連、産業機械といった主力ユーザーの各業界を始めとして幅広い業界で、電機・電子・機械の3部門の商材がそれぞれの強みを生かして販売を伸ばした。
(2) アジア
売上高18,646百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益778百万円(同15.5%増)となった。前年同期と比較して2019年3月期第2四半期は伸び率が大きく鈍化したが、産業機械業界向けに電子部品や生産設備の販売を伸ばし、前年同期比増収・増益を確保した。域内の最大市場である中国の個別データは開示されていないが、世の中一般や主要顧客の動向から推測すると、中国向けは苦戦し、それが増収率の大幅鈍化につながったものと弊社では推測している。
(3) 欧米
売上高4,204百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益275百万円(同69.2%増)となった。FPD関連業界、自動車関連業界、産業機械業界の各業界向けに順調に売上を伸ばした。前年同期において98.6%増収と一気に売上高を拡大したが、2019年3月期はそこからさらに2ケタの増収となり、欧米のビジネスが着実に拡大していることがうかがえる内容だった。利益の面でも利益率が6.5%となり全セグメントで最も高い値となった。
以上の部門別、地域別動向を需要先別にまとめると、地域・国ごとに主要産業や産業構造に大きな差があることや、販売地域別内訳として国内が圧倒的に多いため単純比較はできないが、主力の日本市場において増収を確保した製品・需要先が多い点は同社の収益安定性の高さを示唆するものと言えるだろう。また、時系列の変化を見ると、日本の自動車関連業界(電子)、半導体関連業界(電機)、FPD関連業界(電機)や、アジアの産業機械業界(電子)、欧米のFPD関連業界(電機)の各業界向けの売上高が2018年3月期に引き続き増収基調を維持している。
売上高の業界別内訳の推移は、最も構成比が高いのはFA・産業機器で変化はないが、その割合はここ数年低下基調にある。反対に構成比が急上昇しているのが自動車(車載)だ。これは自動車関連の中の各種車載製品業界向けを表している。同社の3部門の中の電子部門から部材や電子部品が納入されているとみられる。5つの業界は安定的に構成比が上位にあるが、これらの前期比伸び率はいずれも上昇もしくは横ばいが続いている。そうしたなかで構成比を急上昇させている自動車(車載)はそれだけ成長が高いことを意味している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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