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ユニチャーム、前期税引き前を一転24%減益に下方修正

配信元:株探
投稿:2020/02/07 15:30
 ユニ・チャーム <8113> が2月7日大引け後(15:30)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期の連結税引き前利益を従来予想の965億円→695億円(前の期は915億円)に28.0%下方修正し、一転して24.1%減益見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結税引き前利益も従来予想の574億円→304億円(前年同期は461億円)に47.0%減額し、一転して33.9%減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2019年12月期の通期連結業績につきましては、2月13日に発表の予定ですが、前回発表予想に対する変動額の重要性を鑑み、連結業績予想を修正する事といたしました。好調なアジアのヘルスケア事業、フェミニンケア事業、ペットケア事業が計画以上に伸張し、連結業績に貢献いたしましたものの、中国市場を中心にベビーケア事業の業績は回復傾向にありますが、想定以上に環境変化の激しい状況が継続しており、連結業績全体では前回発表予想を達成することが困難な見込みとなりました。なお、本業績予想の修正に伴う期末配当額の変更はありません。業績予想の修正の主な要因は、「安心・安全・高品質」という消費者ニーズの高まり、関税優遇、E-コマースチャネルの急拡大等に相まって日本製ベビー用紙おむつが支持され高成長を続けておりました中国のベビー用紙おむつ市場が、昨今の中国における経済環境や消費者の価値観の著しい変化から日本製への需要が一巡し、期初に想定していた以上の流通在庫調整を余儀なくされたことによるものです。加えて、中国及び日本における出生数の減少傾向は、政府の推計以上に早い速度で進んでおります。特に、中国ベビー用紙おむつ市場では、消費者ニーズの多様化も進んでいることや現地メーカーの台頭で競争が激化するなか、短期間に販売数量が大きく伸張することは難しいと想定しております。これに伴い、中国ベビー用紙おむつ市場向け生産設備について、投資回収可能価額が帳簿価額を下回る見込みであることから、投資回収可能価額まで帳簿価額を減額することとし、2019年12月期において、11,987百万円を減損損失として計上する見込みであります。引き続き、消費者ニーズに則った新商品開発及び市場創造に努めますと共に、高収益、高成長市場であるヘルスケア事業、フェミニンケア事業、ペットケア事業への経営資源投下を促進し、事業構造の変革を行って参ります。また、2018年9月に買収しましたDSG (Cayman) Limited.のインドネシア事業については、既存事業との融合を進め、流通チャネルの再編を行ったことに伴い、買収事業の帳合に係る無形資産(顧客関連資産)等について、2019年12月期において、5,543百万円を減損損失として計上する見込みであります。(注)上記業績予想数値につきましては、当社が現在入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により大きく異なる場合があります。
配信元: 株探
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