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半導体装置部品に使用される“フッ素樹脂加工品”のデジタル調達サービス 「Quick Value(クイックバリュー)」リリース

配信元:PR TIMES
投稿:2024/03/05 18:48
図面アップロードで即時見積もり、70年の実績による品質保証

株式会社バルカー(本社 東京都品川区、代表取締役会長 CEO 瀧澤利一、以下バルカー)は、フッ素樹脂加工品の図面をアップロードするだけで即時に見積もりが得られる、フッ素樹脂加工品のデジタル調達サービス「Quick Value(TM)」(クイックバリュー)をリリースしました。 「Quick Value(TM)」はクラウドにアップロードされた部品図面の加工情報を統計解析し、パートナーシップを結んだ加工会社の工場・加工データ(設備、加工種別、加工工数、納期)と組み合わせることで、図面毎に見積もりすることなく、価格・納期の最適な見積もりを即時提示します。 図面データと加工データをAI・統計解析によるアプローチで組み合わせ、人の経験に依存していた部品の調達・見積もり業務のDX化を実現します。


当社は日本で初めてフッ素樹脂の工業製品化に成功してから70年以上にわたり、製品を供給してまいりました。Quick Value(TM)に参画するパートナー会社は当社の厳しい品質基準をクリアしております。加工用の素材も様々な業界で実績のあるバルカー バルフロン(R)PTFE(※)を100%使用し、半導体装置部品など高いレベルの要求仕様にも品質を保証します。今後は、他素材への展開も予定しており、各設備に応じた素材や部品の形状の対応可否や納期など、より細かく自動・即時見積もりを展開してまいります。

■フッ素樹脂デジタル調達サービス「Quick Value(TM)(クイックバリュー)」
https://lp.quickvalue.jp/
Quick Valueトップページ
開発背景


―業界における課題
新型コロナウイルス流行や政治不安、稼働人員の減少などの影響でサプライチェーンが混乱し、調達部品におけるQCD(Quality、Cost、Delivery)のバランスが崩れたことを背景に、購買調達のDXへ注目が集まっています。
製造業において、製造工程そのもののDXに比べて購買調達部門におけるDXは遅れをとっており、属人的で、手作業による業務が中心です。
なかでも、図面をもとにした加工部品の調達は、部品形状や仕様、材質を把握したうえで対応できる加工先の絞り込みをする必要があり、経験豊富なベテランなど人に依存する部分が大きい業務であるといえます。

―半導体業界からの高いニーズ
近年の半導体業界の急激な需要拡大に伴って、フッ素樹脂加工ができる工場の負荷が高まっており、さらにフッ素樹脂素材原料が不足していることもあいまって、フッ素樹脂加工品の見積もり業務の効率化、供給の最適化が大きな課題となっています。

―見積業務の高い負荷と業務ロス
メーカーが専用に設計した部品加工品を製造する業態においては、今でも様々な課題・ニーズが残っております。部品の設計~調達~組立・製造というサプライチェーンのなかで、購入元である調達部門では「何千点~何万点もある図面加工品の見積もり業務(委託加工先を探す・比べる・選ぶ)を効率的に行いたい」というニーズがあり、一方の製造元である部品加工先でも「設備が無く、そもそも加工できない図面の見積依頼が多い、見積もりをしても相見積もりばかりで2割程度(当社調べ)しか受注に至らない」といった課題があります。

―Quick ValueTMで実現すること
これらの課題に対し、当社は、フッ素樹脂加工品の図面をアップロードするだけで原則2時間以内に見積もりが得られる、フッ素樹脂加工品のデジタル調達サービス「Quick Value(TM)」(クイックバリュー)を開発いたしました。Quick Value(TM)はクラウドにアップロードされた図面の加工情報を解析し、統計およびシミュレーションにより設定された加工会社毎の工場・加工データ(設備、加工種別、加工工数、納期)と組み合わせることで、各加工会社は図面毎に個別の見積もりをすることなく製造可否やその見積が自動で作成されます。
また、納期においても自社の工程負荷状況に応じた日数が自動で算出されます。
Quick Value(TM)は、図面データと加工データをAI・統計解析によるアプローチで組み合わせ、人の経験に依存していた部品の調達・見積もり業務のDX化を実現します。

(※)バルフロン(R)は、バルカーが1952年に販売を開始したフッ素樹脂製品の商品名。
バルフロン(R)製品は世界中の半導体前工程プロセスの工場で薬液の貯蔵タンク、薬液搬送のための配管およびバルブ・ポンプ部品、半導体の製造装置内部の薬液が触れる部品、高いクリーン度が求められる部品に使用され、多数の納入実績がある。


Quick ValueTMの使い方


1.見積もり依頼
図面データは3Dモデル(STEP形式)、2D図面(PDF、TIFF、dxf形式)に対応。
ファイルをアップロードして、図面No.、数量、材質を選びます。
ファイル種類や図面形状に応じた特別な操作は必要ありません。

図1 図面で見積もりを依頼する画面

リング形状は図面は必要なし。図示された箇所の寸法を入力し、数量、材質を選びます。


図2 寸法入力で見積もりを依頼する画面

2.見積もり結果
見積は価格と納期のバランスが良い「価格優先」と、納期が短い「納期優先」の2通りを提示。

図3 見積もり結果表示

3.再見積もり
数量が増えたときの価格割引を表示。一度見積した案件の数量変更時は2分以内に再見積もりが可能です。

図4 価格テーブル、個数を変更して再見積もり

■株式会社バルカーについて
1927 年の創業以来、社名の由来でもある「Value(価値)」と「Quality(品質)」に対するあくなき追求を続け、工業用シール製品、ふっ素樹脂加工製品のパイオニアとして、日本経済の発展を支えてきました。現在は、石油精製・石油化学・製鉄・エネルギープラント・自動車・油空圧機械・建設機械・半導体製造装置などさまざまな産業向けに配管・機器用シール材を扱う“シール製品事業”、フッ素樹脂を軸に複数の機能を兼ね備えた製品を扱う“機能樹脂製品事業”、環境負荷低減や質の高いH(ハード=商品)と、顧客視点に立った真のS(シールエンジニアリング・サービス)をコンセプトとした H&S サービスの提供を行う“シリコンウエハーリサイクル事業他”の3製品事業を軸に展開しています。
2023年には設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」(モニプラット)をリリースし、利用企業数は400社を突破しています。(2024年2月現在)デジタルソリューションを通じた価値提供にも注力しています。
 ○設備点検プラットフォーム「MONiPLAT(モニプラット)」
https://moniplat.com
配信元: PR TIMES
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