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相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/09/03 17:44

<7972> イトーキ

 四季報より 業種:その他製品。

【特色】オフィス家具大手、製販一貫体制。収益は上期型。間仕切りや研究施設向け機器も手がける

【横ばい】物流機器や内装工事は堅調。主力のオフィス家具はコロナ営業停滞から脱するが、大型ビル竣工の端境期で販売数量が伸び悩む。生産や販売の合理化効果もあり営業益は横ばい。子会社減損なくなる。

【働き方】在宅ワークに向け書斎、SOHO家具の製品を強化。お値打ち感も訴求。一時的に足を引っ張った中国は販売網の拡充や商品価格、仕様見直しでテコ入れ中。

2021年8月6日発表。2021年12月期本決算予想は、前期比で営業利益+0.1%の18.00億円、経常利益+1.0%の19.00億円と小幅な増収・増益の見通し。

2017年7月25日の997円の高値からの下降トレンド(A)の中で、2019年6月3日の391円、9月6日の400円と2点底をつけて、12月17日に617円まで反発したところで、コロナ相場に巻き込まれ急落となって、2020年3月13日の250円で底打ちとなりました。ここからゆるやかに下値を切り上げる上昇トレンド(B)となっています。この中で5月26日に430円まで上昇後、7月10日に314円まで押し目を入れ、高値を9月29日の385円とする横もみとなっていましたが、2021年1月5日の321円を安値に3月22日に447円まで上昇して、年初来高値をつけたあと調整入りとなって7月9日の337円まで下げてもみあっているところです。この447円が年初来高値となって6ヶ月の高値期日を9月21日に迎える動きとなっています。
 

 

<6471> 日本精工

 四季報より 業種:機械。

【特色】ベアリング国内最大手。自動車部品や直動案内機器も。電動パワステ拡大中。アジア展開進む

【復 調】前期好調の風力発電向け一服する産機軸受けは、工作機械、半導体関連が伸長。小型モーター向けも拡大。自動車軸受け、部品は市場回復につれ戻る。原材料費上昇、人件費増えるが、下期の土地売却益約100億円もあり営業益復調。25円配。

【開 発】協業するフォルクスワーゲンのEV用プラットフォーム向けに電動パワステ開発。23年から中国工場で量産開始。

2021年7月30日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+732.8%の530.00億円、経常利益+791.5%の525.00億円と4期ぶりの大幅な増収・増益の見通し。

2018年1月23日の1916円を高値とする下降トレンド(A)の中で、12月25日の885円、2019年6月3日の858円、8月15日の789円を順下げの3点底にして反発し、11月11日に1116円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれて大幅下落となって2020年4月6日に581円で底打ちとなりました。ここから6月8日に925円まで反発して、8月3日に697円まで押し目を入れ、581円と697円を結ぶ上昇トレンド(B)へ転換しました。この上昇トレンドは約1年間続き、2021年3月15日に1193円の高値をつけたところで年初来高値更新となり、本格調整となって9月14日の6ヶ月の信用期日に向かって下げている感じです。
 

 

<1605> INPEX

 四季報より 業種:鉱業。

【特色】原油・ガス開発生産国内最大手。政府が黄金株保有。豪州でLNG案件(イクシス)を操業

【増 額】主力のイクシスLNGは上期定修で生産量減。だが、中東油田は安定操業継続。原油価格が想定以上に上昇、営業増益幅拡大。前期計上の豪FLNGなどの大型特損剥落し最終利益も黒字転換。増配。

【追加開発】再エネ拡大へ、インドネシアで運転中のサルーラ地熱発電所(出力約330メガワット)は追加開発を検討。豪イクシスLNGの工事金額めぐり日揮に訴訟提起。

2021年8月10日発表。2021年12月期本決算予想は、前期比で営業利益+106.5%の5130.00億円、経常利益+111.8%の5450.00億円の増収・増益の見通し。

2018年1月15日の1529円を1番天井にして、10月2日の1477円を2番天井に下降トレンド(A)を形成し、この中で2019年6月3日の853円、8月26日の860円と2点底をつけて反発し、2020年1月8日に1217円まで上昇しました。ここでコロナ相場に巻き込まれ急落となって2020年3月19日に496円の安値をつけました。ここから6月9日に816円まで自律反発したところで再下落となって、10月30日に489円まで下げて安値を更新し、2点底の型となって上昇トレンド(C)へ転換しました。この上昇トレンド(C)の中で、2021年3月8日に865円まで上昇し、押し目を入れて6月28日に897円の年初来高値更新となり、調整に入っているところです。高配当、割安株ですので安いところを買ってじっくり持ってもいいかもしれません。
 

 

<6961> エンプラス

 四季報より 業種:電気機器。

【特色】精密プラスチック加工首位。微細加工技術に定評。顧客対応で海外生産網充実。LED関連強化

【好 伸】OA機器用部品は需要鈍い。ただバイオ関連は検査需要堅調、費用先行で赤字だが幅縮小。車載用部品は市場回復で数量増。半導体検査用ソケットも拡大。光学部品も通信向けなど堅調。営業益好伸。

【組織再編】LED関連事業手がける子会社を9月に吸収合併。運営効率化やシナジー追求で技術開発の加速図る。当社UVC光学素子が旭化成のLED製品に搭載。

2021年7月28日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+50.9%の32.00億円、経常利益+57.4%の30.00億円の増収・増益の見通し。

2019年10月18日に3930円 の高値をつけた時点で、コロナ相場に巻き込まれ、11月1日に3435円まで押し目を入れてもみあい、12月27日の3645円の高値から急落局面に入り、2020年3月19日の1809円で底打ちとなりました。ここから下値をゆるやかに切り上げる上昇トレンド(A)へ移行していましたが、11月6日の2131円を2点底にして急騰し、上昇トレンド(B)へ転換しました。この中で2021年2月2日の5080円で当面のピークをつけ、3月17日に3985円まで下げて4月20日の4355円を高値とする三角保ち合いを形成し、下放れとなって短期の急落トレンド(D)となり、3月20日に3065円まで下げてもみあっています。

2月2日の5080円の年初来高値からの調整で3月17日に3985円まで下落後、三角保ち合いとなって下放れし大幅下落となって8月20日の3065円で当面の底打ちとなりました。
 

 

<6339> 新東工業

 四季報より 業種:機械。

【特色】鋳造機械製造で首位。自動車向け強い。表面処理は造船、建機も。集塵・粉体処理の環境分野育成

【増 配】前期活発化した環境、搬送は高水準維持。柱の表面処理は前半、原料価格高く出足鈍いが後半回復力増す。第2の柱の鋳造も戻り歩調。展示会再開等による販管費増こなし営業益回復基調。増配再開。

【ロボット】自社製6軸力覚センサーの応用ソフト提供開始。ロボット関連ビジネスを深耕。短納期、低価格で生産設備、センサー等を一元管理できるシステムも開発。

2021年8月10日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+127.0%の39.00億円、経常利益+66.1%の51.00億円と3期ぶりの増収・増益の見通し。

2018年1月15日の1559円の高値からの下降トレンド(A)の中で、12月25日の788円で当面の底打ちとなり、もみあって2019年8月6日の835円を2点底にして反発し、12月18日に1116円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ大幅下落となって、2020年3月17日に615円で底打ちとなりました。ここからゆるやかな上昇トレンド(B)へ転換していますが、この上昇トレンド(B)の中で、まず、3月27日に870円まで自律反発し、三角保ち合いを形成し、煮詰まったところの12月8日の705円を安値に12月25日に806円まで上昇し、そのまま上昇トレンド(B)の中で、上値、下値を切り上げるゆるやかな上昇が継続しています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム
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