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学術的視点に基づく教育コンテンツとして、福井県立恐竜博物館にて公開
大日本印刷株式会社(DNP)と、企業の総合的なマーケティング施策を支援するDNPグループの株式
会社DNPコミュニケーションデザイン(DCD)は、福井県立大学の恐竜学研究所と共同で、「VR恐竜展システム -福井恐竜編-」を企画・開発しました。
画像認識とVR(Virtual Reality:仮想現実)の技術を用いてDNPが開発した本システムは、恐竜や備品等の展示物のミニチュアを来場者が自由に配置することで、ディスプレイに映る展示会場が原寸のスケールで組み上がっていきます。今回、同大学が保有する「福井県で発見された恐竜の全身骨格3Dデータ」と本システムを掛け合わせることで、研究・教育にも有効な学術コンテンツを共同開発しました。2024年7月17日(水)から、福井県立恐竜博物館の本館3Fで公開します。
「VR恐竜展システム-福井恐竜編-」のイメージ
【「VR恐竜展システム」開発の狙い】
福井県立大学の恐竜学研究所は、恐竜化石を3次元(3D)データ化して学術研究に活用しています。そのなかで、蓄積したデータを生活者にも幅広く提供し、教育などに活かすコミュニケーション手法を模索していました。
DNPは博物館・美術館、学術機関等と協働し、人々が多様な芸術・文化と出会う機会の創出や、文化財・アート作品などのデジタルアーカイブの構築と新しい鑑賞体験システムの開発に取り組んでいます。その一環で、「デジタル技術とコミュニケーション手法の掛け合わせで生物としての恐竜の魅力を広く伝える」というコンセプトのもと、「自分だけの恐竜展」をバーチャル空間に表現できる体験コンテンツなどを開発し、2023年に東京の自社施設で開催した企画展「見かたを変える、ふしぎな恐竜展」*1で展示しました。
上記の課題を持っていた同大学の担当者が、この企画展に来場したことをきっかけに、両者は共同で、恐竜研究の成果を生活者の体験につなげるコミュニケーションツールの検討を開始しました。今回、同大学が保有する3Dデータを活用することで、学術的視点に基づく教育用の新たな恐竜コンテンツを共同開発しました。
【「VR恐竜展システム」の概要】
○本システムは、生物としての恐竜や恐竜研究に触れることができる教育向けの体験コンテンツです。2025年に同大学に恐竜学部が新設され、福井県で恐竜研究が活発になることを見据え、福井県立恐竜博物館に設置し、同学部の認知拡大や来場者が恐竜の“新しい見かた”と出会う機会の創出につなげていきます。
○本システムの利用者は、展示会場の実物模型の中に、恐竜・壁・人物などのミニチュアパーツを自由に配置することで、「自分だけの恐竜展」をイメージした会場を作成できます。作成した空間はディスプレイに表示され、利用者はゲームコントローラーを使って、空間を自由に移動して展示を鑑賞できます。画像認識とVRの技術を活用することで、ミニチュアパーツがバーチャル空間では原寸大の比率となって表示されます。
○表示する恐竜には、同大学が保有する「福井県で発見された恐竜の全身骨格3Dデータ」を活用しています。研究成果を反映したデータを使うことで、来場者に生物としての恐竜の魅力を伝え、恐竜研究や古生物学・地質学などへの興味の喚起につなげていきます。
○同大学の今井拓哉准教授の監修のもと、バーチャル空間での恐竜の解説パネルの設定や、展示会場内を鑑賞して周る導線の設計など、実際に恐竜展を企画する際の工程を体験できるようにしています。本格的な恐竜展をつくり上げていく疑似体験と通じて、“観る側”だけでなく“つくる側”の視点からも楽しむことができます。
○本システムは、DNPの副業・兼業制度*2を活用して「恐竜コンサルタント」として社内外で広く活動するDNP社員が企画立案・プロデュースを行いました。コンテンツ開発と利用者の体験に関わるデザインをDCDが行いました。DNPのXR(Extended Reality)技術や高精細な表現技術、情報処理の強みなどを活用し、恐竜の魅力をより楽しく・よりわかりやすく伝えることに加え、恐竜の学術的な魅力を幅広く伝えることも目指しました。
「VR恐竜展システム-福井恐竜編-」のイメージ
【福井県立大学 恐竜学研究所について】
本研究所は、福井県立恐竜博物館と密接に連携し、同県内外で恐竜化石の発掘調査・研究を行っています。また、恐竜をはじめとする古生物の研究者を志す学生を受け入れ、“恐竜王国”を標榜する同県として、世界レベルの研究を行う人材の育成に努めています。恐竜化石の発掘現場を持つ大学の研究機関として、国内外の研究機関と共同で研究や発掘調査も行い、東アジアを中心とした恐竜研究や教育の成果のさらなる向上に努めています。
【今後の展開】
DNPは、本システムを基にしたワークショップ向けツールの開発や、同大学との新たな恐竜コンテンツの開発などを推進します。また、地域の魅力を体験できるコンテンツや美術館・博物館との鑑賞システムの開発など、DNPの多様な取り組みとも連動させて、自然科学に対する生活者の興味・関心を高める機会の創出も推進していきます。
*1 https://www.dnp.co.jp/news/detail/20169859_1587.html
*2 DNPの副業・兼業制度:優秀な人材の採用・育成・処遇などの視点から、積極的に社外の視点を取り入れ、イノベーションの起点となる人材の確保を後押しする制度。
※記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
大日本印刷株式会社(DNP)と、企業の総合的なマーケティング施策を支援するDNPグループの株式
会社DNPコミュニケーションデザイン(DCD)は、福井県立大学の恐竜学研究所と共同で、「VR恐竜展システム -福井恐竜編-」を企画・開発しました。
画像認識とVR(Virtual Reality:仮想現実)の技術を用いてDNPが開発した本システムは、恐竜や備品等の展示物のミニチュアを来場者が自由に配置することで、ディスプレイに映る展示会場が原寸のスケールで組み上がっていきます。今回、同大学が保有する「福井県で発見された恐竜の全身骨格3Dデータ」と本システムを掛け合わせることで、研究・教育にも有効な学術コンテンツを共同開発しました。2024年7月17日(水)から、福井県立恐竜博物館の本館3Fで公開します。
「VR恐竜展システム-福井恐竜編-」のイメージ
【「VR恐竜展システム」開発の狙い】
福井県立大学の恐竜学研究所は、恐竜化石を3次元(3D)データ化して学術研究に活用しています。そのなかで、蓄積したデータを生活者にも幅広く提供し、教育などに活かすコミュニケーション手法を模索していました。
DNPは博物館・美術館、学術機関等と協働し、人々が多様な芸術・文化と出会う機会の創出や、文化財・アート作品などのデジタルアーカイブの構築と新しい鑑賞体験システムの開発に取り組んでいます。その一環で、「デジタル技術とコミュニケーション手法の掛け合わせで生物としての恐竜の魅力を広く伝える」というコンセプトのもと、「自分だけの恐竜展」をバーチャル空間に表現できる体験コンテンツなどを開発し、2023年に東京の自社施設で開催した企画展「見かたを変える、ふしぎな恐竜展」*1で展示しました。
上記の課題を持っていた同大学の担当者が、この企画展に来場したことをきっかけに、両者は共同で、恐竜研究の成果を生活者の体験につなげるコミュニケーションツールの検討を開始しました。今回、同大学が保有する3Dデータを活用することで、学術的視点に基づく教育用の新たな恐竜コンテンツを共同開発しました。
【「VR恐竜展システム」の概要】
○本システムは、生物としての恐竜や恐竜研究に触れることができる教育向けの体験コンテンツです。2025年に同大学に恐竜学部が新設され、福井県で恐竜研究が活発になることを見据え、福井県立恐竜博物館に設置し、同学部の認知拡大や来場者が恐竜の“新しい見かた”と出会う機会の創出につなげていきます。
○本システムの利用者は、展示会場の実物模型の中に、恐竜・壁・人物などのミニチュアパーツを自由に配置することで、「自分だけの恐竜展」をイメージした会場を作成できます。作成した空間はディスプレイに表示され、利用者はゲームコントローラーを使って、空間を自由に移動して展示を鑑賞できます。画像認識とVRの技術を活用することで、ミニチュアパーツがバーチャル空間では原寸大の比率となって表示されます。
○表示する恐竜には、同大学が保有する「福井県で発見された恐竜の全身骨格3Dデータ」を活用しています。研究成果を反映したデータを使うことで、来場者に生物としての恐竜の魅力を伝え、恐竜研究や古生物学・地質学などへの興味の喚起につなげていきます。
○同大学の今井拓哉准教授の監修のもと、バーチャル空間での恐竜の解説パネルの設定や、展示会場内を鑑賞して周る導線の設計など、実際に恐竜展を企画する際の工程を体験できるようにしています。本格的な恐竜展をつくり上げていく疑似体験と通じて、“観る側”だけでなく“つくる側”の視点からも楽しむことができます。
○本システムは、DNPの副業・兼業制度*2を活用して「恐竜コンサルタント」として社内外で広く活動するDNP社員が企画立案・プロデュースを行いました。コンテンツ開発と利用者の体験に関わるデザインをDCDが行いました。DNPのXR(Extended Reality)技術や高精細な表現技術、情報処理の強みなどを活用し、恐竜の魅力をより楽しく・よりわかりやすく伝えることに加え、恐竜の学術的な魅力を幅広く伝えることも目指しました。
「VR恐竜展システム-福井恐竜編-」のイメージ
【福井県立大学 恐竜学研究所について】
本研究所は、福井県立恐竜博物館と密接に連携し、同県内外で恐竜化石の発掘調査・研究を行っています。また、恐竜をはじめとする古生物の研究者を志す学生を受け入れ、“恐竜王国”を標榜する同県として、世界レベルの研究を行う人材の育成に努めています。恐竜化石の発掘現場を持つ大学の研究機関として、国内外の研究機関と共同で研究や発掘調査も行い、東アジアを中心とした恐竜研究や教育の成果のさらなる向上に努めています。
【今後の展開】
DNPは、本システムを基にしたワークショップ向けツールの開発や、同大学との新たな恐竜コンテンツの開発などを推進します。また、地域の魅力を体験できるコンテンツや美術館・博物館との鑑賞システムの開発など、DNPの多様な取り組みとも連動させて、自然科学に対する生活者の興味・関心を高める機会の創出も推進していきます。
*1 https://www.dnp.co.jp/news/detail/20169859_1587.html
*2 DNPの副業・兼業制度:優秀な人材の採用・育成・処遇などの視点から、積極的に社外の視点を取り入れ、イノベーションの起点となる人材の確保を後押しする制度。
※記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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